観天望気(かんてんぼうき)天気を予想する

「自然が知らせる気象情報」その2

 皆さん、急に寒くなり北海道ではもう雪。一気に秋が終わり、冬に入ってしまいました。

短いですね。東京の桧原村でも紅葉真っ盛りです。京都の紅葉は少し遅れているようです。今年は台風が少ない割には大きくて集中したり、朝晩の冷え込みが厳しかったり、雨の日が多くて日照時間が少なかったりと、大変でした。皆さんの周りではいかがですか。

今日はこの天気予報を事前に知ろうとする生き物お達の天気予報のお話第2話です。

以前、西表島の石垣金星さんから「グンバイヒルガオの根が海ぎわに向かって伸びる年は台風が来ない」と教えていただいたことをお伝えしましたが、今日は生き物が伝える天気予報について情報を集めてみました。この自然界の様々な生物の行動の様子などから天気を予想することを観天望気(かんてんぼうき)と言っています。経験から来る天気のことわざのような伝承、お百姓さんや漁師さんなどが経験的に体得し使ってきたお天気予測情報です。

そのいくつかの事例を紹介したいと思います。


<冬の訪れを知らせる観天望気>

◎「ユキムシが飛ぶとその夕方か翌日には雪が降る」

ユキムシがメスをもとめてひらひらと飛ぶと、本当に冷え込んで雪が降った経験をしたことがあります。みなさんはいかがですか。この話は以前にも書いていますから検索してみて下さい。
http://fushigi.fujitvkidsclub.jp/2007/12/post_4.html

◎「地面を掘ってカエルや蛇が深い場所で冬眠している年の冬は寒くなる」

桧原村でもそうですが、カエルに限らず、サワガニ等も冬眠用に深く地面に潜っていく時は
本当に寒くて冷え込む冬が来ている感じがします。

◎「秋にホオノキの葉っぱが裏を向いて落ちている年は、雪が深い」

檜原村フジの森の入り口に大きな朴の木があります。葉っぱが裏を向いて落ちていると言うことはいっぱい降る雪から、この落ちた葉っぱで足下に何十にも敷き詰めて足下を暖めようとしているのかもしれませんね。

◎「カマキリの卵がついている位置で、その地域の積雪量を正確に言い当てる」

一説では卵塊が雪に埋もれると死んでしまうので、事前に雪の積もる高さの位置を察知して
卵を産むと言うものです。カマキリも子孫を残すのに必死に生きているんですね。


<台風の到来を予測する観天望気>

◎「春に女王蜂が巣を低い場所に作る年は、必ず大型の台風がくる」

また逆に巣を高い位置で作った年は、台風が少ない年になると言われています。
◎「ハチが低い位置に巣を作る年は、大きな台風が来ることが多い」とも言われています。
◎同じ様に西表島では「グンバイヒルガオの根が海ぎわに向かって伸びる年は台風が来ない」と言い伝えがあります。

これらの言い伝えは何れも動植物が台風と言う強風や高潮被害からどうやって身を守るかと言う知恵を地域の動物の行動から読み取っていると思われる地域の生きる知恵ですね。

◎モズが秋に鳴く時は台風の到来は少ない」

理由ははっきりしませんが、秋から11月頃にかけて「高鳴き」と呼ばれる激しい鳴き声を出して縄張り争いをするそうですから、この時期に越冬に向けて昆虫等の餌を確保することと関係しているのかも知れませんね。
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<今日は晴れか雨か?の観天望気>

今日は雨が降るか晴れるかはお百姓さんや漁師さんにとっては大事な情報です。
◎「ツバメが低く飛ぶと雨」

これは湿度が高いと、ツバメの餌となる昆虫達が低く飛ぶためと言われています。

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◎「クモの巣に水滴がついている日はいい天気になる」

これは調べましら、朝にクモの巣に水滴がついている日は、夜間の放射冷却で明け方の気温が下がったときで、明け方冷えるのは、高気圧におおわれている場合に起こる現象で日中にかけて晴れて来るからだそうです。(なるほど!納得です)

◎「ミミズが地上に出てきたら大雨」

この言い伝えは地方に行くとお百姓さんからよく聞く言葉です。これは一説ではミミズが出て来るという事は、土の雨湿度が高くなることであり、地表がやわらかくなる事を意味しているということらしいです。田畑を耕す時に長い時間の農耕作業の中から体で感じた土の感触と肥料を作ってくれる大切なミミズという生き物の関係を伝えているのかもしれませんね。
皆さんの身の回りにはまだまだいっぱい生き物のお天気占いの言い伝えがあるはずです。

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今度探してみて、紙芝居等にして子供達に話してあげてはいかがでしょうか。

2016年11月 4日 13:32 | | コメントを読む (0) | コメントを書く