桜の花はいつ出来る?

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皆さんこんにちは。いよいよ桜が満開となり春真っ盛りですね。今日は桜のお話です。

日本に桜は野生種で10種、品種では今日200種を超えるくらいあると言われています。
まさに桜大国日本ですが、残念ながらこの桜は日本の特産ではなく、近い仲間がヨーロッパやインド、中国にもあるんです。諸外国では日本の様な「桜は美しさの対象」というよりサクランボを食べるという実用性の側面が多いようです。


実用性といえば日本人と桜のつきあいもかなり古く、もっとも古い記録は
縄文時代の石斧の柄に桜の皮が綺麗に巻き付けられていた物が発見されており、
桜の樹皮の実用性に注目されていたと思われます。

桜という呼び名は、「サ」と「クラ」の合成語との説があります。
「サ」とは早苗や早乙女と同じく農耕の神様を表す言葉であり、
「クラ」とはその神様が座(ま)す場所を指したというのです。
桜は暦の無い時代、無事に桜が咲くか否かによって、生活を支える稲が無事に芽を出し
秋に穂を付けるかという豊凶を占う大切な指標植物であったのです。
昔の人にとって桜のお花見とは、一年の願いが込められた大切な行事だったのです。
今日の飲めや歌えのどんちゃん騒ぎのお花見とはなんと大違いのことでしょう。
私たちも、もう少し一年を思って祝った祖先の気持ちを汲みながら
ゆっくりとお花見を味わいたいものです。

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ところでこの美しい見事な花はいつごろ準備されているか知っていますか。
実は前の年の夏の終わりか秋の初めにはもう桜の花はでき上がって、しっかりと寒さから守ってくれる鱗片(りんぺん)の葉に囲まれた固い越冬芽(えっとうが)の中に収まっているんです。
でもここからが凄いんですよ。
たまに秋に暖かい日が続いたりして芽が間違って花を咲かせないように仕掛けがしてあるんです。
まだ残っている芽の近くに付いている葉からホルモンが出て芽に送られ、芽が「勝手に目を覚ましてはだめだよ!」と成長しないように抑えているんですね。

やがて冬が来て寒い日が続くと、寒さでこのホルモンが壊れて徐々になくなり、
鍵の外れた芽は休眠から目が覚めて「やったー!」とばかり開花生長モードになります。
寒さの後の暖かさに助けられながら成長して、春の桜の開花となるわけです。
桜満開の裏舞台では前の年からの周到な準備と、神様が毎年与えてくれる
冬という寒さの贈り物が、実は春の美しさを実現し、
その美しさをもってその年の五穀豊穰を人々に知らせていたなんて、
素晴らしい自然からのメッセージとは思いませんか。

2008年4月 2日 09:55 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

こんばんは、真板先生。
桜ってそんな仕掛けがあったのですね。
毎年毎年、素敵な春を知らせてくれる桜が大好きです。
たまには宴会じゃなく昔みたくしっとり、お茶会なんてしてみたいな。

Posted by: チェリー | 2008年4月12日 22:36


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