タンポポの不思議

どこを見渡しても花盛りといった感じですがお元気ですか。
今日は今一番目立っているタンポポのお話です。

Tanpopo1.jpg

日本には大きく分けて昔からあったニホンタンポポと、札幌農学校の教師であったブルックスが食用として輸入したものが野生化して日本中に広まったと言われているセイヨウタンポポがあります。
最近ではもっと細かく区別されるようになり、日本には20数種類が自生していると言われています。
でも最近はニホンタンポポの咲いている場所が少なくなってきたようで気になります。

ところで皆さん、春の花というと不思議なくらい黄色の花が多いのにお気づきでしょうか。

なぜ春は黄色の花が多いのですかと誰かから聞かれそうなので、
今日はこのタンポポの花を例にとって謎解きをしたいと思います。
花の色は、虫を呼び寄せて受粉してもらいますから、種を作る上で大切な道具なんです。

花粉を運ぶ主役は、この春の花を訪れて蜜を吸う、ミツバチといった蜂の仲間です。
ところがです。
このミツバチたちは私たち人間と大きな違いがあります。
それはミツバチが黒、黄、青緑、青、紫外線、白の6色しか見えていないことです。
ですから春の日差しの中では、ミツバチの眼には緑色の葉の上に、
くっきりと黄色が浮き出して見えているようなんです。
目立つ色として黄色をまとい、自分達の方に蜂を呼び寄せているんですね。

さらに仕掛けがあります。
それは私たち人間には見えない紫外線が蜂達には見えているという大きな違いです。

Tanpopo2.jpg

このせいで、ある研究者の報告では「蜂にとっては、花びらの外側は黄色に映り、花びらの内側と花の中心部付近は緑色か黒系統に映ります。
これは花びらの内側部分が紫外線を吸収するためで、ミツバチは花びらの外側と内側を違う色と認識し、蜂たちに蜜の場所を強調して伝えているのではないか」と言っています。

タンポポを代表として春の黄色の花は上を向いて咲いている花が多いのですが、
それは蜂たちがヘリコプターのように空から舞い降りて
着陸しやすい形になっていると言われています。
そして黄色の花のどこに着陸したら蜜が多いのかを、紫外線によって
色の濃い場所を花の中央に作り「ここに着陸したらおいしい蜜がありますよ」と
蜂達に知らせているようなのです。

何気ない春の日差しに咲き誇るタンポポの花の群れ。
その裏でこんなけなげな努力があったなんて凄いですね。
いちどミツバチの目に似た紫外線眼鏡で咲き誇る黄色の花のお花畑を見てみたいですね。

2008年4月30日 09:55 | | コメントを読む (2) | コメントを書く


コメント

でも春に何故黄色がいいのですか

Posted by: aki5959 | 2011年6月20日 20:35


私のケールは普通のケールや菜の花系と異なり、白い花を咲かせます。この意味は何なのですか?

Posted by: k | 2013年4月30日 18:57


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