ジャガイモ畑の訪問者

皆さん、いよいよ梅雨に入ってしまいましたがいかがお過ごしですか。
私の住んでいる桧原村では3月の下旬頃に植え付けたジャガイモは、
早くも花が終わりかけ、いよいよ根っこに大きなジャガイモが
いっぱい付き始めています。
もうすぐ収穫の季節です。
新ジャガは茹でてさっと塩を降って食べると、
ほくほくしていてとても美味しいんですよ。
ジャガイモの花は薄い紫色で、めしべの部分が黄色くなっていてナスの仲間なんですよ。

辞書によると南米アンデス山脈の高地が原産といわれ、日本には1600年頃に
オランダ船によりジャカルタ港より運ばれ、当時は観賞用として栽培されたそうです。
「ジャガイモ」という呼び名は、日本にもたらされた当時のジャカルタが
「ジャガタラ」と呼ばれていたため、「ジャガタライモ」と呼ばれたことに起因し、
これが変化して現在のジャガイモという呼び名になったようです。

さてこの季節になるとやって来るこのジャガイモ畑の訪問者のお話です。
第一の訪問者は丸くて小さな虫君です。
4月から6月上旬にかけて一日一日とジャガイモの葉は若葉を出して
ぐんぐん大きくなっていきます。
ちょうど畑が全部ジャガイモの若葉で覆われた頃のことです。
ふと畑を観察していると小さいオレンジ色の背中に黒の点々の着いた小さな虫が
若葉を食べ回り、あっちこっちに穴が空いているではありませんか。
あまりの虫食いに泣きそうになりました。
その名をナナホシテントウムシといい、野菜の害虫ではこの辺では有名なんだそうです。
一つのジャガイモの茎や葉に多いときで30匹以上いるときがあります。
あまり食べられてしまうと根に栄養が行かなくなり収穫するジャガイモが
小さくなって収穫が減ってしまいます。
手で触ろうとするとコロッと逃げるように地面に落ちてしまい、
なかなか手でつかむことが出来ません。
でも近所のおばさんが「この虫君を狙ってカマキリ君がやってきて
少しですが食べてくれるときもあるので助かっているんですよ」と教えてくれました。
上手くできていますね。

Poteto1.jpg

第二の訪問者は山麓から夜な夜な出かけてくる厄介者のイノシシ君です。
ウリ坊主と言われるシマシマ模様のかわいい子どもたちを数匹連れてやってきます。
狙いはもちろん土の中にいっぱいなったジャガイモです。

ジャガイモの葉が枯れ始め、収穫間近になった6月下旬のある夜のことです。
外でフガフガと変な音がしていました。
何だろうと、そーっと覗いてみるとびっくりです。

私の畑は斜面に沿って長方形をしているのですが、対角線上に端から端へと走り回って
畑をひっくり返しているではありませんか。
土の中の新ジャガイモを二本の鋭い牙でブルドーザーのように掘り起こし、
次々と子どもたちと一緒に食べているんです。
翌朝畑に出てみたら半分だけかじった様なジャガイモが散乱していました。
毎年この時期になると親子でやってくる、近所でも迷惑な訪問者で有名なんだそうです。

Poteto2.jpg

さて三番目はこのイノシシ君の掘り起こした後によくやって来る訪問者です。
その名をコジュケイというキジに似た小型の鳥君です。
普段はジャガイモ畑の畝(うね)と畝の間を素早く小走りに走り回り昆虫等を食べているのですが、この日は違いました。
イノシシ君の掘り起こした後に、土の中からもそもそ出てきたミミズや昆虫の幼虫を美味しそうに食べ回っています。


小鳥君は厄介者というより土の中の害虫も食べてくれるので
私たちの友人といったところでしょうか。

綺麗は里山の斜面に拡がるジャガイモ畑の風景。
その風景の裏でいろんな生き物たちがいっぱい互いに行き合っていることを
思ってみてくださいね。
田舎の風景がきっと楽しくなりますよ。

2008年6月25日 09:58 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


コメントを投稿する

ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。 また、投稿されたコメントはフジテレビKIDSが企画・制作する映像物や出版物、ウェブサイト、広告宣伝などで利用させていただく場合がありますのであらかじめご了承 ください。