ホタルが使う関東弁と関西弁

皆さんこんにちは。
今日は夏の風物詩と言ってもよいホタルのお話です。
皆さんはどんな思い出がおありですか。
私は小さい頃、夜になるとよく姉に連れられて
田んぼにうちわと虫かごを持って出かけたものです。
ピカピカと飛んでいるホタルを浴衣姿の姉がうちわではたいて落とすと、
そのつど虫かごに入れて家に持ち帰かえり、布団の敷いてある蚊帳の中にいれて
一緒に寝ていた思い出があります。
口に水を含んで「ぷーっ」と霧状にホタルに吹きかけるとホタルが長生きすると
教えられていつもそうしていたことを覚えています。

Hotaru1.jpg

ホタルは世界中に分布していますが、熱帯地域ほど種類が多く、約2,000種類が知られていて、その生態も様々で、光を出さない種類もあります。
日本には約45種のホタルが生息していますが、その中でも本土で代表的なホタルが、一番大きいゲンジボタル、次いでヘイケボタルと一番小さいヒメボタルです。

ゲンジボタルとヘイケボタルは一般的に幼虫時代は水中で生活し、ゲンジボタルはカワニナを、ヘイケボタルは貝類なら何でも食べて大きくなり、6回ほど脱皮を繰り返し、4月の中旬から下旬の或る雨の夜、さなぎになる為に川岸に這い上がり、土に潜ります。

ホタルを研究している人から聞いた話ですが、いっせいに川辺に並んで、
ピカピカ光りながら這い上がっていく光景は、陸でホタルを見るより
神秘的できれいだと言っていました。
一度見てみたいですね。

約1ヶ月間の土の中での生活の後、『羽化』してあの奇麗なホタルとなります。
このゲンジボタルやヘイケボタルのように幼虫時代を水中で過ごす種類は、
実は世界的に見ても少なく珍しい貴重なホタルなんだそうです。
これと比べるとあまり一般的には有名ではないのですが、5月~6月の比較的短期間に、
幼虫時代を林の中で水が全くない場所でも生活し、カタツムリの仲間を食べて
成虫となるホタルが一番小さなヒメボタルです。

Hotaru2.jpg

どのホタルもそうですが力強く光るのはオスの方で、メスは気がつかないほど弱々しい輝きです。
このオスがどのようにしてメスと出会うように光を出しているのかを調べている研究者と一緒に岩手県に行ったときのことです。
小高い山の林の中で驚くほど光って飛んでいるヒメボタルのむれを夜の8時頃山の中で観察しました。
その数の多さと美しさにしばし言葉を失いました。
このホタルを研究していた研究者が一言私に言ったんです。
「真板さん、ホタルに関西弁と関東弁があるんです。2秒間隔で光る関西ホタルと4秒間隔で光る関東ホタルがいるんです。知ってましたか? 関西は人だけでなくてホタルもせっかちなんですね」と。

何故、関西と関東で違うのか、皆さんはどう思われますか。
正解はこれからの研究による謎解きを期待しましょう。
ただ一つだけ言えるのは、最近ホタルをどこかから持ってきて放して楽しむイベントが
ホテル等でよく行われていますが、勝手に関西のホタルを関東に持ってきて放しても、
ホタルの暖かいスイートホーム作りにはならないということです。
むしろマイナスだということです。
頑張って発光してお嫁さんを捜しているホタルを人間の勝手で傷つけたくはないですね。
やっぱり野生の生き物はその生き物が棲息する自然のなかで見る事が一番美しいですね。

2008年8月 6日 10:01 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

はじめまして(。・・。)
関西ホタルと関東ホタルに分けられるなんて初めて知りました。
うちわではたいて(ちょっとかわいそうな気もするけど)採ることも、水を吹きかければ長生きすることも(^_^)
来年の夏はホタルを楽しみます(^¬^@)

Posted by: ポン | 2008年9月 1日 00:21


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