秋は植物の引っ越しシーズンです!

皆さんこんにちは。
朝晩の冷え込みを少し感じる今日この頃ですね。
草原では、お嫁さん探しの秋虫たちの合唱が聞こえるようになりました。

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皆さんの周りではいかがですか。
今日は秋に行われる植物の大移動のお話です。
動物のように自由に動き回れない植物たちに、唯一動くことを神様から許される時期。
それが「種子」と呼ばれる木の実が出来るときなんです。
秋はそのシーズンの真っ最中です。

このシーズン、山の中に入るといっぱい木の実がなっていますね。
地面に落ちるとコロコロと転がりやすくなった形をしていて、
童謡にまで歌われているドングリの仲間や、
風にのってプロペラのようにくるくると飛び回るモミジやマツの仲間。

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そうかと思えば、動物の体や私たちの服にくっついてなかなか外れない様になっていて、あちこちに散らばり移動する通称「引っ付き虫」とも呼ばれているイノコズチやオナモミといった仲間。
種子の周りにいっぱい美味しい栄養をまとわりつけ、美食家の鳥に食べてもらって、やがて別の場所で糞と一緒に出てきて引っ越しを完了するカキやビワの仲間。
あるいは自分で種を包むさやの周りにバネを造って種子をはじき飛ばして分布を広げるツリフネソウやホウセンカの仲間等いろいろあります。

この他にも何ヶ月間も海の上を漂って世界中を移動するヤシの実や
オヒルギ等のマングローブの実等も挙げることが出来ます。
まさに他の力を借りて移動しようと千差万別な工夫と知恵を絞っているのです。

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実はこれ、子どもたちが親元で増えてしまうと栄養を親と奪い合ってしまって、共倒れになることを防いだり、敵に襲われて一度に食べられて滅びてしまわない為の知恵なのです。
ですから自分の種子を遠くに広げることは、子孫を繁殖させ未来に命を引き継いで生き延びていく為に、植物たちが考えた巧妙な仕掛けなんですね。
子孫繁栄は親離れ子離れが大切なんですよ。
今度秋の山に行かれたら種を拾って、どんな知恵のこもった種なのかゆっくり眺めて考えてみてください。
未来に命を繋いで行こうと知恵と工夫の詰まった素敵な山の生き物たちの姿が見えてきますよ。

2008年10月29日 11:50 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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