森の命をつなぐキノコネットワーク

みなさんこんにちは。
いよいよ秋真っ盛りになりましたね。
京都では今までにないくらい紅葉が奇麗で、観光客で賑わっていますよ。
秋と言えばすぐ思い浮かべるのはキノコですね。
今日はこのキノコのお話です。

この季節、林の中を歩いてみると分かるのですが、
赤や黄色の役目を終えた様々な落ち葉が地面にいっぱい積もっていて、
その落ち葉の間には、落ち葉で体を温め来るべき冬の寒さから自分を守ろうと、
木の実がいっぱい混ざっています。
その木の実を集めている時のことです。
落ち葉の間のあちこちに可愛いキノコが姿を見せていました。
そーっとそのキノコの周りの落ち葉を取り除き少したまっていた土を払ってみると、
白い糸のようなものがいっぱいキノコを中心に広がっているではありませんか。

この白い糸こそ「菌糸」と呼ばれているキノコの本体なんです。
日ごろ私たちがキノコと呼んでいるのは、緑色植物が作る種子の代わりになる
胞子と呼ばれる種を作る、お花にあたる部分なのです。
実はこのキノコの本体である菌糸が広大なネットワークを形成して結びつき、
森を支えているのです。

Matsutake.jpg

このキノコの仲間に、不思議な道具を作って生きた植物の根の中に侵入し、植物に栄養を与える代わりに植物から炭水化物等の糖分をもらって生活しているものがいるのです。
この不思議な道具を作って木々と一緒に生活している生き物の仲間を「菌根菌」(きんこんきん)と呼んでいます。
例えば日本ではお料理でおなじみのマツタケやショウロ、外国ではあのフランス料理で有名なトリュフ等がその代表です。
この極細極小の菌糸は普通の植物の根では入り込めない小さな空間に根に代わって入り込み、
植物の栄養となるものを吸収し、植物に与えているのです。
とくにやせた土地に生育するマツなどは、自分の根だけでは栄養が十分に採れず、
足りないのです。
この足りない分を根の周りに菌根を貼付け、この「菌根」の助けを借りて
わずかな隙間にたまっている栄養分を吸収してもらっているのです。

もっと凄いのは、この菌根菌はマツだけでなく、同時に他の木々の根にも張り付いて
同じような働きをして助けているのです。
言い換えれば、地面の中の広大な菌根菌のネットワークで林の中の木々がつながって
成長を助けられて生きているんです。
また最近分かってきたことなのですが、落ち葉の間で眠っていたあの種子たちが
発芽して根を出して伸ばし始めた時、いち早くこの菌根菌たちは
発芽したばかりの若い根の中に入り込み、小さいうちから菌根菌という
菌糸のネットワークを通じて成長した木々とのつながりをもたせ、
森の木々の仲間入りをさせているのだそうです。
森が私たちの見えない落ち葉の下で、一つの命でつながり合って
生活し成長しているなんて素敵ですね。

2008年11月26日 11:25 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


コメントを投稿する

ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。 また、投稿されたコメントはフジテレビKIDSが企画・制作する映像物や出版物、ウェブサイト、広告宣伝などで利用させていただく場合がありますのであらかじめご了承 ください。