スミレやタンポポたちの春に向けた準備姿勢

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皆さん寒い日が続きますが大丈夫ですか。
寒いとついつい体を丸めて寒さから身を守ろうとしがちですね。今日はこの寒さから植物たちがどんなふうにして自分を守っているのか、幾つかの植物の例を挙げてお話ししようと思います。

まずは、あの可愛いスミレの越冬葉(えっとうよう)のお話です。
高校生のころ先生に「スミレが雪の下でどんなふうに生活しているのか
調べに行ってきなさい」と言われて冬山の観察に行ったことがあります。
目的の山の緩斜面の場所に着くとそこは雪が1mは積もっていました。
私は雪を掘り起こしてみました。
この場所はその年の春から夏にかけて葉の大きさが2cmから3cmくらいで、
可愛い薄い紫色の花を咲かせるオオタチツボスミレがいっぱい咲いていた場所です。
雪を掘り起こすこと1時間。地面が見えてきました。
びっくりです。
春にはあんなに可愛かったスミレの葉がなんと10cmから15cmにもなって、
しっかり地面に張り付いているのです。
そーっとその葉を持ち上げてみると葉が覆っていた場所は
雪の中とは思えないほど暖かいのです。
葉の付け根にある新芽は寒さから大きな葉に守られて
春を待って健やかに眠っているのです。
春にはあでやかなスミレたちは冬にはこのように大変身して、
春に成長させようと作った新芽を自分で守っていたんですね。

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もう一つはタンポポのロゼット葉(ロゼットよう)のお話です。
皆さんもご存知のタンポポやその仲間、例えばハルジオン、オオマツヨイグサなどは、
冬を越すためにロゼット葉を形成して冬を乗りきります。
「ロゼット」とは、地面に接して多数の扁平な葉が放射状に広がっている状態を指しています。
春になって暖かくなるといっきに茎を伸ばして普通の背の高い植物に成長するのですが、冬の間は茎を縮めて固まっているのです。

なぜかというと寒い時は雪が積もったり凍ったりして、
茎や葉が折れたり枯れたりする可能性もあるので、
背丈を小さくして固まっていたほうが暖かくて身を守れるし、
また余分なものは作らないで済むので、その分少ないエネルギー消費で冬を越し、
春には蓄えたエネルギーで他の植物に負けないくらいの成長が出来るというわけです。
ロゼット葉は春に飛び出すための準備姿勢だったんですね。

寒い冬ですが植物も身を守りながら来るべき暖かい春からの競争社会を
生き抜くための準備がすでに始まっているんですね。
もしスミレやタンポポにであったら「頑張って!」と声をかけてあげてくださいね。
皆さんも元気をもらえるかもしれませんよ。

2009年1月21日 09:03 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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