タケノコと一口に言っても!

皆さん今年は桜が思ったより長く咲いていて、まだ春爛漫と言ったところですが、
同時に今頃は、山菜に始まる旬の食べ物がおいしい季節でもありますね。
今日はこの春を代表する食べ物「タケノコ」のお話です。

タケノコと言えば私は煮物、タケノコご飯にして食べることが多いです。
他には吸い物の具や掘りたてであれば薄く切ってお刺身に見立てて食べたりもしますが
皆さんはどんな食べ方をされていますか。

ところでタケノコは地下に隠れている竹の地下茎から地面に顔を出して竹になろうとする
新芽のことなのですが、私たちが食べているのはどの種類の竹なのでしょうか。
日本に竹は約620種類(世界には1350種類)あると言われており、
熱帯地方から温帯地方に分布していますが日本は竹の成育の北限にあたります。
この中で日本で栽培されて食用にしているタケ類としては、
モウソウチク、マダケ、ハチクの3種があげられますが、他に、
自然に生えている物でネマガリタケと言われるものもあります。
収穫されたタケノコは苦みやアクが少ないのですが、収穫時期が遅くなればなるほど、
タケノコは繊維質が増加して堅く締まり、苦みが強くなって美味しくなくなります。
また日に当たったものほどアクが強くなり味が落ちます。
このため地面からちょっとだけ芽を出したときに土の中に埋まっているタケノコを
掘り出した方が美味しいのです。

Mousouchiku.jpg

食用として最も美味しいと言われているのは、春の先頭を切って地面に芽を出し柔らかくて大形のタケノコをつくるモウソウチクです。
このモウソウチクは実は日本古来のものではなく中国渡来のもので、801年(延暦20年)、京都府長岡京市の海印寺、寂照院の開山・道雄上人が唐から持ち帰って全国に広がったと言われています。
マダケも食べられるのですが、採取後時間が経つとアクが強くなりモウソウチク程美味しくはありません。
ただマダケは日本にもともと自生していた種であると言われていて、モウソウチクには味の点では負けますが竹の皮は無毛で柔軟性に富むなどの性質から、おにぎりを包む食品包装として昔から利用されてきました。

またマダケ本体は弾力性があり、曲げや圧力に対する抵抗性が強いことから、
竹細工、工芸品などに利用されという素晴らしい特性を持って
これまた日本人に昔から愛されてきています。

Hachiku.jpg

一方、モウソウチクと同様に中国から渡ってきたと言われているハチクはモウソウチクやマダケのタケノコが出終わった頃、食用として出回りますが、このタケノコは細長い形をしていて輪切りにして煮物にして食べるととても美味しい物です。
モウソウチクより美味だと主張する人もいます。
またタケ本体が細く割れる性質を持っているため、日本の伝統である茶道の茶筅(ちゃせん)など茶道用具、花器に利用されるほか、竹の枝が細かく分かれているため竹ぼうきとしても昔から利用されています。
まだこのハチクを食べた事がない方がおられたら是非一度食してみて下さいね。


「竹」とか「タケノコ」と何気なく呼んでいたのですが、こうやって調べてみると
私たちはそれぞれの種類の性質を利用しながら生活や文化に利用していたんですね。 
そう言えば日本は「竹の国」と呼ばれることもありますね。

2009年4月15日 09:42 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

子どもの頃、たけのこ取りに行ったことを思い出しました!

食べるだけでなく、生活用品にも利用していたんですね。昔の人の知恵は素晴らしいです(^ー^)

そして竹の種類の多さにビックリしましたー

Posted by: りょうちゃん | 2009年4月16日 12:18


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