日本の風物「春霞」を守ろう!

皆さんこんにちは。
京都では桜も終わり、新緑の季節をむかえています。
中国では地球から見て、太陽が一年間かけて通過する太陽の道(黄経)を24等分して
「二十四節気」と呼んで季節を表していますが、これに従うと
もうすぐ「立夏」(りっか)と呼ばれる季節を迎えます。
夏とは気象的には6月からなのですが、これによると
5月6日頃からを夏として「立夏」と呼んでいるのです。
江戸時代からの風習として「ホトトギスの初音は立夏から」と、
その初音を聞くことを喜んだとされていますが、この頃からカエルが
田んぼや川で盛んに鳴き始める時期でもあるとされています。
この時期は全ての動植物が夏に向かって活発化し成長する時期なんですね。

ところでこの時期、山の方に目をやると
なんとなく景色がぼやけて見える日が多いですね。
そうです。これが昔から有名な「春霞」と呼ばれている現象です。
平安時代から「春の霞は風物」として多くの和歌などに歌われてきました。

「春霞たなびきにけり久方の月の桂も花や咲くらむ」紀貫之

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立夏を迎えたころ、山々の樹木の若葉は地中からの水分をいっぱい吸い取って、大気中に発散させると言った活動が盛んになります。
その結果、空気中の水分が増えたり、桜の花のように虫を呼び寄せるための際立った花を咲かせない樹木が、代わりに樹皮や葉から辺り一面に昆虫の好む香のもととなる樹液等を発散させたりします。
この状態の時、ちょうどこの時期に特有である昼夜の大きな気温差などによって細かい水滴となり、霞となって景色が曇って見えるのです。

皆さんは、この時期に山の麓を車で走って、この水分や霧状となって漂う樹液で
フロントガラスがべったりになった経験をしたことはありませんか。
この木々から発散されるものは私たちの健康に良い物質が含まれている
とも言われています。
木々のある小道の朝夕の散歩は体に良いそうですから、昔から風物の一つとして
大切にされて来た「春霞」への想いを皆さんも楽しんでみてはいかがでしょうか。

ところが気になる事があります。
それは最近の春霞はそんなに奇麗なものじゃないということを良く聞くからです。
それは中国から汚染物質を付着させて飛んでくる黄砂などの微粒子によって
曇り状態が起こる場合が多くなっているというのです。
まず真っ先に懸念されるのは、気管支等への健康に対する影響です。
これでは日本人の風物であった春霞に対する季節への想いが失われてしまいます。
今世界中の研究者がこの問題に取り組み始めていますが、皆さんも日本人の風物である
「春霞」への想い守る為にも関心を持ってこれからウオッチしていて下さいね。

2009年4月29日 09:23 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

景色が霞んでみえる現象に時期がある事を初めて知りました!!
樹木の活発な働きで霞んで見えるってステキな現象ですね~

ただ、環境問題が原因となると実に悲しいです。。

Posted by: りょうちゃん | 2009年4月30日 10:24


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