夏の夜の想い出「セミの幼虫探し」

皆さんこんにちは。
毎日暑い日が続くようになりましたが夏風邪など引きませぬようお気をつけ下さい。
さて今日は夏の主役と言えば、どこにいても聞こえてくる
あの「セミ」についてのお話です。

セミは世界で約 1,600 種が知られ、インドネシア等の東南アジアに生息する
テイオウゼミのような翅(はね)端までが13cmくらいの巨大なものもいます。
日本では翅端までが1cmから7cmくらいまでの種類が中心で
30種あまりが知られています。
実際に触ったことはありますか。

Aburazemi.jpg

私は小学生の頃、新潟市の西堀通りと言うお寺が多く並んでいる寺町の一角に住んでいました。
毎年夏の夜になると友達と懐中電灯を持って真っ暗な墓地に行き、お墓の側に植わっている木の根元を探しまわりました。
セミの幼虫のいる穴を探すためです。
すると直径1cmくらいの穴が見つかりました。
待つこと3時間ぐらい。バルタン星人の様な形をしたセミの幼虫(私の地域ではこの幼虫をモズと呼んでいました)がゆっくりと這い出て来て木を登り始めました。
やがて固い殻の背中が割れ、足を全部抜き出し逆さ吊り状態になり、その後、足が固まると体を起こして腹部を抜き出し、足でぶら下がって翅を伸ばすのです。

その翅はしわくちゃに縮れていて、翅にはかすかに薄緑色の筋が見えます。
数時間経ったでしょうか。
体からの体液が翅に送り込まれ、縮れていた翅はりっぱなセミの翅になっていきました。
真っ白いと言うか半透明の翅にくっきりとした緑色の線模様(これを翅脈と言います)が
描き出され小学生の私にはどのように表現してよいのか分からない
神秘的な美しさでした。

Kumazemi2.jpg

こんなすてきな想い出を作ってくれたセミは、日本では古来より「もののあはれ」の代表として感動と無常観を呼び起こさせ多くの人々を引きつけていたようで、万葉集ではセミを詠んだ歌を十首みつけることができます。
そのほとんどは、夕暮れ時にもの悲しくこだまするように鳴くヒグラシ を詠んでいます。
また俳句として有名な、松尾芭蕉の「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」はニイニイゼミだそうです。
ところで日本で皆さんがよく見るアブラゼミやニイニイゼミの翅は透明ではありませんね。
私たちはこれが普通だと思っていますが、実は翅に色がついていて透明でないのは世界的にも珍しい種類なんですよ。

さて次に示したセミの種類の鳴き声を聞いたことがありますか。
今度聞きながら種類を数えてみて下さい。

ニイニイゼミ 「チー…ジー…」
アブラゼミ 「ジリジリジリ…」
ヒグラシ 「カナカナカナ…」
ツクツクボウシ「ジー…ツクツクツク…ボーシ!ツクツクボーシ!」
ミンミンゼミ「ミーン・ミンミンミンミンミー…」
クマゼミ 「シャシャシャ…」

最後に一言。
文献によりますと実際に人間の耳で聞く限りは全く違って聞こえる
ミンミンゼミとクマゼミですが、この2種のセミの鳴き声のベースとなる音は
全く同じものだそうで、その音をゆっくりと再生すればミンミンゼミの鳴き声に、
早く再生すればクマゼミの鳴き声となるそうです。
録音して早回しや遅回しをして試してみて下さい。

2009年7月22日 09:54 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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