あー面白い秋の鳴き虫

皆さん、あっという間にセミの声も聞こえなくなってしまいましたが、
代わりに虫の鳴き声が夜をにぎわせています。
もう虫の世界ではすっかり秋なのです。
今日はこの秋の鳴き虫のお話です。

Kirigirisu.jpg

秋の鳴き虫で有名なのは何と言ってもイソップ童話で有名な「ギース、チョン、ギーッ、ギース、チョン、ギー」と力強く鳴くキリギリスですね。お祭りの夜店の前で竹籠に入れられて売っていた風景を思い出します。ススキの原っぱや草ぼうぼうの土手等で鳴いていて、いつも捕まえようと探すのですが、なかなか見つかりません。結構かくれんぼ上手でもし捕まえるのに成功しようものならすごい宝物を手に入れた様な気持ちになり友達に学校で自慢したのを思い出します。

私が2歳半くらいの頃ですが小学生の子ども達に誘われて
キリギリス捕りに行ったことを覚えています。
そのとき行った場所が杉の林の中で、杉の木に登ってキリギリスを捕まえて来て
私に渡してくれたことを思い出しました。
私はその虫を渡された時、あの鋭いで歯に噛みつかれて血が出て
泣いてしまったことをつい最近のことの様に覚えています。
でも、「なんでキリギリスが木の上にいたんだろう?」と
ずーっと不思議に思っていたのですが、じつはその虫は
「ジーッ•••、シリリリ••••」とか「シリシリシリ•••」と鳴く
ヤブキリとういキリギリスの仲間だったことが最近分かりました。
背中に茶色の帯模様が入っていますがそれ以外の姿や形は
キリギリスと本当によく似ていましたよ。

そういえばこの時期は家の中にも虫達の訪問があります。
お風呂からあがった20時頃、障子の桟にキリギリスの半分程で
体系もスリムで羽が緑色の虫がとまっていることが良くあります。
この虫の名はウマオイと言います。
一匹が鳴くと何処にいるのか「スイーチョン!スイーチョン!」と
続けて周りも鳴き始めうるさい程です。
私の田舎では鳴き声に合わせてこの虫をスイーチョンと呼んでいますが
最近はあまり見なくなりました。
家の周りに原っぱや畑が無くなったせいでしょうか。
悲しいですね。
皆さんの方では何と呼んでいますか。

Enmakohrogi.jpg

ところで鳴く虫を竹籠に入れたり壷に入れたりして楽しむ風習は、江戸時代の寛政年間(1762〜1801)に流行り始めたそうで関東大震災の頃までは非常に流行っていたようです。鳴き虫の入った竹籠を詰め込んだ荷箱を天秤棒で担いで町中を売り歩いていたとの絵図があります。


売れ筋は時代によって多少の違いはありますが「チンチロチンチロチンチロリン」と
歌詞で紹介されているマツムシを筆頭にコオロギ、スズムシ、クツワムシ、
キリギリスだったそうです。
皆さんはどの虫の鳴き声が好きでしょうか。
ある研究者がどの鳴き声の虫が最も快いかのアンケートをとったそうですが、
その結果は「リーリーリー」と鳴く黒い色のエンマコオロギと、
「リン•リン•リン•••」と澄んだきれいな音で長く鳴くアオマツムシの
鳴き声が上位を占めたそうです。
いま私の家の近くでエンマコオロギの鳴き声が聞こえて来ていますよ。

オスが音を出してメスを呼ぶ求愛の歌合戦。
選択権はメスにありますからオスも大変です。
皆さんの家にも秋の鳴き虫のお嫁さんを求めて
様々な音で奏で続ける鳴き音は聞こえてきませんか。


【ご質問へのご返事です!!】
『エライオソームを食べる生き物は蟻だけですか?
蟻以外の昆虫や鳥などの生き物が種の運び屋になることはないのでしょうか。』

いま分かっている範囲では、アリだけです。
エライオソームはスミレやカタクリ、オオイヌノフグリ、イヌノフグリなどの
植物の種子に付着しているアミノ酸や糖分からなるやわらかい物質ですが、
種子をアリに運んでもらうために植物が長い進化の歴史の中で作って出来たものです。
ですから植物はアリだけを対象として、自分の種を好きになって運んでもらう為に
植物達が作った特殊な食べ物と言っていいようです。

2009年9月 2日 07:57 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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