日本のススキの風景を守る“秋の食欲”

皆さんこんにちは。
最近夜半に急に寒さを感じて布団を余分にかけて寝ていますが
皆さんはいかがですか。
今日は秋の七草の代表であるススキのお話です。
ススキは日本の秋の風景を演出する代表的な植物で、
穂を動物の尾に見立てて「尾花」と呼ぶこともあります。
私の家の隣の川本コーヒーのご主人と奥様は
「穂の出始めが赤色、そして暫くして金色に、最後に真っ白にと
3回も素敵な風景を見せてくれるススキって素敵」と
サイフォンコーヒーを入れながらお話しして下さいました。
日本の秋は素敵です。
すぐにも秋の風景に会いに行きたくなりました。

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ススキは日本全国に分布し、日当たりの良い山野や河川敷等の荒れ地に生息しています。
ススキの名前の由来ですが一説によると、「スス」は、葉がまっすぐにすくすく立つことを表わし、「キ」は芽が萌え出る意味の「萌(キ)」を意味しているそうです。

ところで何処でも見ることの出来るこのススキ草原は、じつは人が手を加えないでそのままにしておくと、やがてアカマツなどの樹木が生えて来て、次第に森林へと変化していってしまいます。
ですから、いつも人が手を加えている必要があるんです。
箱根の仙石原や、奈良の若草山で行われる「山焼き」は、ススキを野焼きすることでススキ景観を維持している大事な行事なんです。

九州にも、ススキの景観で「草千里」とも呼ばれている景観地があります。
阿蘇山の裾野に広がるススキ草原景観で有名な阿蘇くじゅう国立公園です。
ここでは、千年以上前から草刈りや火入れが定期的に行われて
ススキ草原が維持されてきました。

しかし今大変なことが起こっています。
近年このススキ草原で放牧していた牛の数が減るとともに、
放牧に関わる人々の高齢化や人数の減少が起こっています。
このため野焼きの面積が少なくなり、だんだんと草原景観から森林景観へと
変わって来ているのです。 

阿蘇では「これは大変!」と地元の人々が立ち上がりました。
(財)阿蘇グリーンストックと言われる団体や地元市町村等が協力し合って、
毎年全国から野焼きボランティアを募集し、一年に一度草原を焼き払って
ススキ草原を残すように頑張り始めたのです。

ところで、どうして牛の数が減って来たのか?
その理由は私たちの食生活の変化にあります。
昔から私たちは、和牛の肉は野菜と巻いて煮たり、鍋に入れて食べたりしますが、
最近は若者中心にステーキやハンバーグの様な食べ方が好まれ、その結果、
海外の肉が好まれる様になり、さっぱりした味の和牛肉の消費が減り、
草原であまり飼育されなくなってしまったのです。

食生活の変化が日本を代表する秋の風景も変えていたなんて皆さん知っていましたか。

Susuki2.jpg

そこで近年地元では、この草原で育った美味しい牛肉をみんなに食べてもらおうと立ち上がりました。
その肉の名は「肥後赤肉」です。肥後赤牛は、阿蘇の大自然の美味しさを凝縮しています。黒牛は広大な阿蘇山麓の草原を歩き回るがゆえに、その肉は無駄な脂肪分が少なく、赤身には鮮やかな赤色と光沢があり、牧草をたくさん食べた証である黄色がかった脂肪など、和牛本来の自然な風味を持ちます。

皆さんがこの日本古来からのおいしい和牛肉を食べて頂ければ、
その分だけススキ草原の維持に繋がります。
ぜひ一度お試し下さい。

2009年10月14日 09:55 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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