大失敗のサワガニ捕り

皆さんこんにちは。一段と寒くなりましたね。
東京都の陸部で唯一の村である檜原村では、ついに初雪が降りました。
道端には色もいろいろ、形もいろいろの木の葉がいっぱい落ちています。
檜原では、いよいよ動物達の冬支度である冬眠の準備が始まりました。

「冬眠とは、気温が下がる冬に動物達が餌捕り等を止めて、
 代謝活動を著しく低下させた状態で冬を過ごすこと」を指します。
サワガニやテントウムシ等の昆虫類を始めコウモリやヤマネなども冬眠を行います。
今日は冬支度に忙しいサワガニの様子をお伝えしようと思います。
いま檜原の沢ではサワガニが寝床探しで大忙しです。

Sawagani1.jpg

普段は水が奇麗な沢や小川に棲んでいて、日中は石の下などに潜み、夜になると、ミミズ、ヨコエビ類、カタツムリ等のほか、水生昆虫やガの幼虫、魚の死体、落葉などの餌探しに動きだします。たまに、川の近くの森の中や路上にまで出かけて餌を探すこともあります。冬が近くなった今頃、川から陸に移動しては川の近くの岩陰や凍らない深い土の中に潜って冬眠の準備に入ります。

水辺では、川から上がって来たサワガニが寝床を探して
あっちこっちと動き回る姿を見ることが出来ます。

檜原村では昔からこの時期になるとバケツとスコップを持って
サワガニ捕りに出かけます。私の娘がまだ保育園の頃のことです。
娘を連れて村の青年にサワガニ捕りに連れて行ってもらったことがあります。

Sawagani2.jpg

もうすっかり木の葉が散って寂しさを思わせる沢の風景になっています。その沢の急斜面を頑張って20mくらい登ったところで、大小さまざまな石ころをどけながらスコップを使って掘り始めました。
40cmから50cmくらい掘ったところで、3cmから5cm位の眠っていたサワガニが次々と出て来ます。
夢中で掘り出してはバケツにいれ、1時間後には一家では食べきれないくらいの、100匹以上のサワガニでバケツが一杯になりました。実は檜原では唐揚げにして食べる「おいしい晩御飯のおかず」になるのです。

翌朝のことです。
「翌日の夕食が楽しみ!」と、覗いてみると玄関においたバケツの中のサワガニが
一匹もいなくなっているのではありませんか。
バケツに蓋をしておかなかったので逃げてしまったのか、
あるいは、私の家の周りをいつもうろうろしているサワガニが
大好物のイタチが夜中に来て食べてしまったのかと思い、がっかりしました。

「せっかく捕まえたのに! 食べられなくて」と悔しがって、
 謝るつもりで娘に話そうとした時、
「食べられるのがかわいそうで川に全部放して来たの。ごめんなさい」
と逆に謝まられてしまったのです。
これには絶句でした。
食べることばかり言いながらサワガニ捕りをしている私たちの姿は、
冬眠の準備でやっと寝床を見つけたサワガニ君を掘り出してしまい、
ましてや食べてしまうなんて、子どもには
「何てかわいそうなことをするんだろう」
とずーっと映っていたんですね。

数年から長ければ10年は生きると言われるサワガニはこうして
九死に一生を得たのですが、生き物を捕まえて食べる時はちゃんと説明をして、
またやたらとおもしろがって余分に捕らない様に気を配らなくては、
と思った次第ですが、皆さんは同じ様な経験はありませんか。

2009年11月25日 09:42 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

ほっこりするお話ですね。
昨日、雪の残る山で今年はじめてのサワガニと対面しました。
山の斜面には2センチほどの穴がいくつも口を開けていました。
この穴はサワガニたちの巣穴(冬眠穴)なのかな?と思ってながめました。
(サワガニの巣穴を知らないのです。)
真板さまはいかが思われますか?

Posted by: でこぽん | 2014年3月31日 10:13


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