猪突猛進のイノシシがやって来た!

皆さん、もう3月ですね。
梅も咲き終わり、もうすぐサクラの季節です。
ところで今日は大変な事のお知らせです。

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3千本の赤い蓮が咲くようになった京都の嵯峨野の大覚寺大沢池を久しぶりに見に行った2月下旬の事です。
大沢池の脇には「滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ」と三十六歌仙の一人・藤原道長が詠んだ歌で有名な名古曽の滝があるのですが、その滝跡から池に至る周りの芝地一面がブルドーザーで掘り返したように荒らされています。
よく見てみたら誰の仕業か分かりました。
それは「ニホンイノシシ」の親子でした。
一面に敷かれた芝地の下で生息しているミミズが大好物で
牙を芝に刺して一気に前進して掘り起こし、土の中から出て来た
ミミズや幼虫を夜中に親子で食べ回っていたらしいのです。
そこだけでは飽き足らないイノシシ親子は、美しい竹林の中にまで入り込み、
まだ出るか出ないかの小さなタケノコの芽も、
さらには梅林の根元の新しい根っこも掘り起こして餌あさりをしたようです。
大覚寺は京都でも風光明媚な観光地として有名なところ。
寺ではイノシシ対策に大騒ぎになっています。

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イノシシの仲間は世界には約30種ほどいます。
アジアやヨーロッパで人間によって家畜化されたブタが再野生化したものが
アメリカ大陸やオーストラリアなどにも放され、
生息域を広げることになったと言われています。
日本には本州に生息するニホンイノシシと沖縄に生息するリュウキュウイノシシの
2種類が分布しています。
余談ですが中国語で「猪」という単語/文字は一般的にブタを意味して
野生のイノシシは「野猪」と表記するそうですよ。
子どもの頃はウリ坊と呼ばれ縞模様でかわいらしくみんなに親しまれています。

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ニホンイノシシは70kgほどの体重があります。
この巨体になるイノシシですが、大きいから動きが鈍いかというとそうではありません。
時速45kmで走る事も可能で、50~60kgもある石を簡単に動かすことができます。
また、犬かき程度ですが泳ぐこともできます。
そういえば大沢池の蓮の根であるレンコンも掘り起こされていました。
そして、なんと1m以上のフェンスを飛び越えるという運動能力の高さも持っています。
このため、ただ単に垂直に防護フェンスを張って侵入を防ごうとしても、
簡単に飛び越えて中に入って来てしまいます。
でも手はあるんですよ。
じつはイノシシは頭の上を覆いかぶさるような立体感のある形をしたフェンスは
苦手なようで、防護フェンスまで近づいてチラ!と上を見たとき、
フェンスが外に向かって斜めに立てられた柵を見ると
飛び越える勇気がなくなるらしく、飛び越える事をやめてしまいます。
猪突猛進のイノシシにも苦手はあるんですね。
大沢池でも今、イノシシの侵入防止にこのような防護フェンスを作ろうと
計画が進んでいます。
イノシシと人間の知恵比べの開始です。成功する事を祈っていてくださいね。

2010年3月 3日 10:02 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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