南太平洋の巨大植物にであった!

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皆さん、こんにちは。
やっと暑さを感じる日々となりましたが今年の春は寒かったですね。やっと暖かくなってきましたので、檜原村の私の畑ではジャガイモ、サトイモを植え付けました。
今日はこのサトイモの仲間のお話です。

サトイモの仲間は身近にも色々あります。
挿絵に示したミズバショウ、コンニャク、マムシグサ、ショウブ、全てこの仲間です。よく花が似ていますね。
サトイモの生まれた地域はインド東部かその周辺と言われています。花の形は変わっていて、肉穂花序(にくほかじょ)と呼ばれていて、真ん中に写真の様な棒状の柱の様なものが立ち、その棒の下部の回りに小さな花がいっぱいついてます。
この棒状のものの先端部分からは匂いが出て、虫を引きつける役割をしています。
この棒状の部分を包み込むかの様に、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉が回りを包んで、いかにもここに花が咲いていますよと、匂いを集中的に出して虫達に知らせる煙突の様な役割もしているそうです。

この仲間を大きく分けると、よく食べるサトイモの仲間と食べられないクワズイモの仲間に分けられます。
クワズイモ(食わず芋)は、太い木のような根茎を持ち、大きな葉はサトイモの葉や象の耳に似ている常緑多年草です。
芳香のある薄黄の仏炎苞花を咲かせます。
名前の通り食用にはなりません。
クワズイモは四国・九州の南部・琉球、中国・インドシナ・インドの暖帯からスリランカ・中国(南部)・東南アジア・オーストラリア、南太平洋の熱帯・亜熱帯の谷筋や林縁などに生育し約60種がある大型の多年草です。

少し前のお話ですが、私が南太平洋のフィージ諸島の調査に出かけた時の事です。
アンバサという集落の酋長さんが「洞窟の入り口に奇麗な花が咲いているので見に行かないか」と誘われました。

歩く事1時間30分。
フィジアン(フィージ人をこう呼んでいます)の歩幅の一歩分は私の足で二歩分なのでついて行くのが大変でした。
ようやく入り口に着いた時です。
入り口の手前の林の中に白い大きな花をつけた植物が一面に広がっていました。
葉は今まで見た事もない大型のもので2mから3m程の
長く太い葉柄(ようへい)の先に付き、長さ幅ともに60cmほどの葉を
何枚も根元から扇状に広げています。
こんな大きな葉は、林の中の風が吹かない場所でないと
すぐに折れてしまうだろうなと思われる程です。

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花は写真に示した様な棒状の柱である花序(かじょ)を白色というかクリーム色っぽい色をした苞(ほう)が、花びらの様に覆っています。
宝石のようです!
その時撮った写真を見て下さい。
なんでこんなに大きいんだろうと不思議でたまりません。今でもその不思議は謎です。

「食べるのですか」と酋長に聞いたところ「村では、有毒なので食べた事がない」と言ってました。

強烈な体験で今でもこの植物と出会った時の感動と言うか感激や興奮は忘れる事が出来ません。

日本に帰ってからこのクワズイモを調べてみましたら、
インドクワズイモという種類に属するものらしく、
フィージ諸島の種類はこれが特に大きく成長したものの様でした。
学名ではエレファントイヤー(ゾウの耳)と記述するらしいです。
そう言えばゾウさんの耳に葉が似ていますね。

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いちどハネムーンイアランドとして人気の高い
フィージ諸島を訪れる事がありましたら
是非現地の人に頼んでこのクワズイモを見に行って下さい。
日本では想像できないこの植物のスケールにビックリすること間違いありませんよ。

2010年5月12日 09:42 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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