いずれがアヤメかカキツバタ

皆さん、お元気ですか。
皆さんは梅雨時の5月下旬から6月の花の色と言えば何色を思い浮かべますか。
私は、アヤメの仲間かアジサイの仲間に代表される紫色を思い浮かべます。
今日は、しとしと降る雨の中でひときわ美しく輝くアヤメの仲間のお話です。

アヤメ科は世界に80属1500種ほどあり、南アジアなどを除く世界に広く分布し、
特に南アフリカに多く生息しています。
この中にアヤメ属があり、アヤメ、カキツバタ、ノハナショウブ、
ジャーマンアイリス、イチハツ等が同じ仲間として含まれています。
「いずれがアヤメかカキツバタ」とどちらが美しい美人か判断しにくいことの
代名詞のように言われますが、皆さん、違いはお分かりですか。

70Ayame.jpg

「アヤメ」
アヤメの花は山野に群生し、5月中旬から咲き始め、前面に垂れ下がった紫色の花びらには網目模様があるのが特徴です。

「ノハナショウブ」
ノハナショウブは、水辺や湿原に自生し、前面に垂れ下がった紫色の花びらの基部に輝く濃い黄色の美しい目形(めがた)模様が特色です。よく町で見るハナショウブは江戸時代の中頃より、各地に自生するノハナショウブの変わり咲きをもとに改良され、発達してきた園芸品種なんですよ。

「カキツバタ」
カキツバタは湿地に群生し、5月から6月にかけて紫色の花を付けます。
前面に垂れ下がった紫色の花びらの中央部に白色の斑紋があることが特徴です。

7Nohanashoubu.jpg

アヤメの名前の由来ですが、調べましたら「目もあやに」というほど美しい綾目(あやめ)模様があり、それで「アヤメ」と言うようになったとの説があります。また、別の文献では「菖蒲の漢字はショウブと読む他にアヤメとも読みます。
貝原益軒が著した『日本釈名』(1700年)による説明では「あやはあざやかなり、はみゆるなり、たの草よりあざやかにみゆるなり」と書かれてます。
ノハナショウブが草むらに咲いているところに行くと、「こちらが「見られている」ような神秘感があり、これを捉えての表現のようだ」と載っていました。

いずれの説にしてもひときわ目立って美しい姿から来ている事は
間違いないようですね。

70Kakitsubata.jpg

最近よくお花屋さんやお庭で見るハナショウブは、このノハナショウブの花びらを大きくして目立つように改良した園芸品種なんですよ。現在5,000種類以上あるそうです。
一方、カキツバタの名前の由来ですが、奈良時代から知られている植物で、汁が着物の染料に使われていたことから、掻付花(かきつけばな)という字があてられ、後に変化してカキツバタとなったと言われています。
江戸時代の前半にはすでに多くの園芸品種がつくられていましたが、江戸時代後半には花菖蒲の方に人気が出て、カキツバタはあまり注目されなくなったようです。

梅雨時を飾るアヤメ属の3種。
似た者同士が美しさを競い合っている様にも見えますね。
皆さんはアヤメ、カキツバタ、ハナショウブのいずれがお好みでしょうか。
今度庭園等で見かけたら見比べてみて下さいね。

2010年6月 9日 09:50 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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