食べられるゴボウと食べられないゴボウ?

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みなさんこんにちは。
今日は7月7日の七夕様ですね。
皆さんの家でもササの枝に短冊を飾って願い事をしていますか。
実は、七夕の行事は、奈良時代の頃に唐より伝えられたとされていますが、このササは、七夕の行事が日本に伝えられる前から神様が宿る植物として大切に扱われてきました。
そのため「人々はササで身を清める儀式をし、神に祈りをささげていた」と多くの資料に記されています。
みなさんもぜひササに願いを込めて、短冊を飾って下さいね。

さて先日、山野草がいつも奇麗に飾られている川本コーヒー店に行きましたら、
大きなオニアザミが花瓶に飾られていました。
「先生、切り取ろうと革の手袋つけて切りましたが、突き抜けて痛かったー!」
と語っておられました。

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オニアザミは葉や茎、花のまわりにちょっと触っただけでも手に刺さる鋭いとげをいっぱい付けています。
これでは大きな丸い固まりのような紫色の花をとろうとしても、ちょっとやそっとでは近づけません。
一説では、このようなとげを持つようになったのは、ノウサギやシカ、カモシカ等の草食の動物たちから身を守るためにだんだんと鋭いトゲを身にまとうようになったと言われています。
生きるための知恵の証だったんですね。



ところで皆さん、よく観光地のお土産で、ごぼうの根っこに似たものを
みそ漬けにした「やまごぼう」と書いてある食品が売られていますが、
買った事がありますか。
実はこれは正式にはヤマゴボウではなく、アザミの仲間のゴボウアザミや
モリアザミの根を利用したもので、ヤマゴボウではないのです。

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では「ヤマゴボウ」ってどんな植物なのかと言いますと、アザミの仲間ではなく、ヤマゴボウ科という別のグループに属するもので、代表的なものとして、アメリカ原産の帰化植物のヨウシュヤマゴボウなどがあげられます。
私は小さい頃このヨウシュヤマゴボウの黒くて柔らかい実をつぶして汁を出し、それを使って絵を描き、インク遊びと言って楽しんだものです。皆さんの中でもやった事のある方はいませんか。
この植物はアザミの仲間と違って根は有毒、若葉をおしたしなどで食べると嘔吐、下痢、蕁麻疹などの症状がでるという超こわものですから気をつけて下さいね。

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さて、では私たちが八百屋さんで買って食べているゴボウとは一体何者なのでしょうか。
じつは、私たちの食べているゴボウは、キク科ゴボウ属というグループの植物で、アザミには近い仲間でヨーロッパからアジアにかけて6種類存在します。
しかし、葉柄や根部を食用に出来るのは一種類だけで、もともと日本には野生はなく、この食べられる種類が、平安時代に中国から伝わり、食用として用いられ始めたと言われています。
平安時代の書物に、キタキス(岐多岐須)と言う名前でゴボウが初登場しています。

当時はどちらかと言うと主として薬用に使われており、
時は経ち江戸時代になってから、食用としてとして全国に普及したようです。
いまは日本独特の野菜で、他に食用にしている国はないようですよ。

2010年7月 7日 10:32 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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