何処からやって来たか、南大東発光キノコ?

皆さん、今年の夏はどうしてこんなに暑い日が続くのでしょうか。
街路の草木が日照りで枯れかかっています。
一雨降って涼しくなって欲しいですね。

今日は前回の続きで南大東島の不思議な植物のお話第2弾です。
南大東島に今から110年前、玉置半右衛門に引き連れられて
八丈島から23名がサトウキビの入植開拓で上陸したのですが、
上陸当時、島は一面ビロウの樹々に覆われていました。

太平洋の荒い波と、島の回りは30m以上の断崖絶壁だったため、
その上陸作業は想像を絶するものだったと言われています。
今もその上陸地点から島の中心部にビロウ林を切り開いて進んでいった道が
「開拓ロード」と呼ばれて残されています。
道の両端にはビロウの樹々が今も茂り、当時の人々の苦労を忍ぶ事が出来ます。

ある日の雨上がりの夕方、「真板さん、例のものを今回も見に行きましょう」と、
南大東村役場の宮城さんに誘われて学生と一緒に、
この「開拓ロード」にある珍しいものを見に行ったのです。
あるものとは、以前皆さんにご紹介した事のある
通称「南大東発光キノコ」とよばれているものです。

Kinoko1.jpg

開拓者の苦労の霊を偲ぶかのごとく、道の両端に枯れ落ちたビロウの葉や枝に青白く輝く発光キノコ。真っ暗ななかに開拓ロードに沿ってボーッと光が続いています。私はこのキノコは毎回この島を訪れるたびにチャンスがあれば見ているのですが、いつ見ても何とも言葉ではいい表せない不思議さを感じます。



このキノコの名前が今回やっとわかりました。
その名は「エナシラッシタケ」といいます。

kinoko2.jpg

資料によれば、「ビロウの枯れ枝に寄生し、キノコが持つ酵素が反応して、光を放つと考えられていて、八丈島や青島など限られた地域でしか見ることの出来ない、めずらしいキノコ」とありましたが、この南大東島でもしっかり繁殖しているのです。
今現在、開拓民のふるさとである八丈島ではこの発光キノコを観察するツアーが実施されていて人気者になっているようです。


kinoko3.jpg

写真で示しました様にキノコの柄はなく、上から見るとその模様は蜂の巣と言うか、ハスの茎の切り口の様なハチス模様になっていて、色は白色です。
大きさは3mmから5mm位のものがベターッとビロウの枯れ枝に張り付いた様になって群生しています。



何処からやって来たのでしょうか。
110年前の上陸時、八丈島からの島民の体に胞子がついて来たのか?
あるいはそれより遥か昔、「ビロウ」は台湾北部、中国南部や日本の四国南部、
九州西南部から琉球列島に分布する高木の常緑のヤシ科の植物といわれていますから、
ビロウの種が琉球列島から渡り鳥か海流によってこの島に運ばれたときに、
光っていたこのキノコの胞子が一緒にくっついて来たのでしょうか?
謎は深まりますがロマンがありますね。

2010年9月 1日 10:03 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


コメントを投稿する

ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。 また、投稿されたコメントはフジテレビKIDSが企画・制作する映像物や出版物、ウェブサイト、広告宣伝などで利用させていただく場合がありますのであらかじめご了承 ください。