藍染(あいぞめ)に使う植物って何?

みなさん、こんにちは。
急に朝晩の冷え込みが厳しくなり、そのせいでしょうか。
京都のお寺の紅葉が深まってきたように見えます。
皆さんの周りはいかがでしょうか。

先日、紅葉の始まった檜原村を訪ねました折りに、偶然フジの森の建物の脇で、
おもしろい植物が咲いているのを発見しました。
それは夏に草木染のワークショップで使用済みになり、道端に放っておいた植物が、
枯れずに根を付けて、なんと花まで付けたのです。
その名前は、「タデアイ」といいます。

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以前「蓼食う虫も好きずき」のテーマでタデ科の植物を紹介しましたが、このタデアイも一見すると、おままごとに使う、実用的でないタデ科の植物の「イヌタデ」に似ているのです。
でもこのタデアイは私たちにはきわめて有用な植物です。
「青は藍よりいでて藍より青し!」と言われるように、綿や絹を青色に染める染料を持った植物として有名です。
この言われの意味は、「青色(紺色)の染料は、植物の藍を原料としていますが、その染料で染めたものは藍よりも青い色に染まる」の意実だそうです。

実は「藍」という呼び方はインディカンという染めたときに
藍色の元になる染料を含んでいる植物の全てをさしての呼び方なのです。
沖縄地方で藍染に利用している藍の植物の「リュウキュウアイ」(キアイとも呼ぶ)
という植物がありますが、リュウキュウアイはキツネノマゴ科でタデ科ではありません。

日本のタデアイは奈良時代に中国から渡来し、
江戸時代に今の徳島県の徳島平野の辺りで発達し、やがて全国に広がったそうです。

81Tadeai2.jpg

藍は染色した後でお日様にさらすと発色して、とても綺麗な藍色に輝きます。
また時間がたってもう一度水で洗うと、今まで以上に綺麗に輝きます。
本当に不思議な染料ですね。殺菌効果や防虫効果もあるそうです。


子どもが踊っているタペストリ(写真左上)は、女子美術大学の先生をなさっている
松下礼子氏の作品で、綿をタデアイで染めたものです。

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薄い色の、のれん風のタペストリ(写真左下)は、西表島の染色作家である石垣昭子さんの工房にて芭蕉布をリュウキュウアイで染めたものです。どちらも素敵な藍色に染まっていると思いませんか。
最近ではこのインディカンの染料が化学染料として作られるようになったため、植物を使っての藍染が少なくなったと聞いています。
残念なことですね。

いま檜原村のフジの森ではこの種を採って来年に畑に蒔いて育てようと、
種ができるのを心待ちにしているそうです。
NPO法人「桧原村フジの森」では、来年この葉を使っての
生葉染めワークショップを実施しますが、皆さんも参加なさいませんか。
きっと素敵なハンカチができますよ!

※本文内の表記に誤りがございましたので訂正致しました。ご指摘いただき、ありがとうございました。
(誤)キツネノゴマ科 → (正)キツネノマゴ科

2010年11月24日 09:48 | | コメントを読む (2) | コメントを書く


コメント

いつも楽しく読ませていただいてます。
新しい記事が掲載されていないかと常にチェックしています。
文中のイラスト。質感といい対象の特徴が見事に表現されていていつも感心します。作者と筆者はおなじでしょうか?
自然素材を使用した藍染めっていいですね。青色系は寒色なのに上品で暖かみさえ感じられます。
文中キツネノゴマ科とありますが、キツネノマゴ科ではないでしょうか?

Posted by: フエルまた! | 2011年2月16日 12:00


役立った!自由研究にしたよ!

Posted by: 猫 | 2017年8月31日 18:29


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