早春の白い花びら3兄弟

皆さんこんにちは。お元気ですか。
私は今年は花粉症でまいっています。
最近寒さもやっとおさまり春の暖かさを感じる季節になりましたが、
皆さんの周りではどんな花が咲いていますか。
先日檜原村に行って参りましたがまだウメの花が咲き始めたばかりでした。
やっぱり寒いです。
でも檜原村に行く玄関口にあたるJR武蔵五日市駅の周辺では
ウメ、サクラ、ミツバツツジ、モクレン、が一斉に咲き乱れ、
畑の脇にはフクジュソウ、ヒメオドリコソウ、フキノトウ、
ツクシが勢い良く伸びていました。
まさに桃源郷のようです。
今日は早春を飾る花木のうち春の一番手と言われるモクレンの仲間のお話です。

私が中学生の頃ですが新潟に「じねんじょ会」という植物同好会がありました。
もちろん今も活動は活発に行われています。
この会の代表である石沢先生と一緒に、早春の植物採集に行った時のことです。

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尾根道を歩いていましたら遠くの方に白い花を多くつけた、ひときわ目立った木が見えました。私は、「あれ?なんだろう」と思い、「あれはモクレンかコブシですか」とお聞きしたところ、「あれはタムシバというんだよ」と教えて下さったことを覚えています。美しい真っ白な花弁なのに何でそんな変な名前がついているのかと不思議に思ったものです。

春先のこの時期、皆さんは、私達の回りでモクレン科モクレン属の3種類の良く似た植物が、白い花を咲かせていることをご存知でしたか。

まずは、私たちの住んでいる都会の庭や公園では一番大きな白い花びらを付ける「モクレン」が咲きます。この植物は中国の南西部の雲南省あたりが原産地と言われ、いつの日か日本に持ち込まれたようです。その昔、ランの花の形に似ているところから「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたこともあるそうです。その後に、ランよりハスに似ているということとなり「木蓮(もくれん)」と呼ばれるようになったということだそうです。白ではなく紫色のモクレンもありますが、これは「シモクレン」と呼ばれています。

次に私が間違えたコブシとタムシバです。この両者は遠くから見ると実によく似ているのですが、コブシは北海道から九州に分布し、タムシバは新潟を含む本州以南の温帯から暖帯の山地に分布していて、タムシバはコブシより暖かいところを好みます。開花期ですがタムシバが先に開花し、その後にコブシが続きます。両方とも早春の山を真っ白な花びらで点々と飾り立て、昔から「田打ち桜」という名前もついており、春の農作業を開始する時を決める目安とされている大切な植物です。

ではコブシとタムシバはどうやってその違いを知ることが出来るのかと言いますと、
コブシはよく見ると開花時に花の下に小さな葉っぱが一枚付いています。
タムシバは何も付いていませんので、ちょっと注意してみるとその違いが分かります。
また葉の形を見ますとコブシの葉が広倒卵形なのに対し、
タムシバは広披針形または長楕円形で、要するに両方を並べて比較すると
タムシバの方が細長い形をしているのです。
また葉の裏をさらに観察すると分かるのですが、
タムシバの葉の裏は白味を帯びていますがコブシは緑色です。
またタムシバの別名はカムシバと呼ばれ、葉は噛むと独特の甘味があるので、
噛んでみるとすぐ分かります。

もうすぐ、日本中の山々が樹々の花で飾られます。
今週から5月の連休にかけてぜひお出かけしてみて下さい。
木々の花を見ることによって、大震災で沈みがちな心を
少し明るくしてくれるかもしれませんよ。

2011年4月13日 09:46 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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