5月は美白美人の木々の季節

皆さんお元気ですか。もうすぐ梅雨入りですね。
この時期になると、若葉もますます色を増して
濃い緑色に覆われた山に変わって行きます。
以前ご紹介しましたハンゲショウやマタタビといった植物もこの頃から
緑色の葉の一部が白くなって「ここに私がいますよ!」と
鳥や虫たちにアピールしています。
きっと濃い緑色の環境の中では、白色が一番目立つ事を
知っているからではないでしょうか。

この時期、ふと周りの木々を見てみると、咲いている花の色が
やたらと白い色である事に気づきます。
今日は4月から5月、6月上旬にかけて一番目立っている美白美人の木々の紹介です。

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先頭バッターは、街路樹や庭先に植わっている「ハナミズキ」です。
この植物は5mから12m前後の高さになるミズキ科の落葉小高木です。北アメリカ原産で花期は4月下旬から5月上旬で白や薄いピンクの花をつけますが、葉っぱが出る前に花が咲きますのでとても目立ちます。
秋になると美しく紅葉するので皆に愛されています。
この白く花びらのように見えるのは、実は花びらではなくて花の付け根にあって、つぼみを包んでいた葉(苞葉と言われるもの)が白くなったもので、苞葉に包まれた中心の塊が花なんですよ。

次はハナミズキが咲き終わった頃、開花する「ミズキ」です。樹高が10~15mにもなります。
私は毎週新幹線で京都に通っているのですが、5月の今頃、新横浜駅の南斜面にはミズキの花が満開でした。
あまり目立つ花ではありませんが、緑色の葉をつけた新しい枝の先端に、小さく固まった白い花を横並びにいっぱいつけています。
早春に芽をふく時、地中から多量の水を吸い上げることからこの名前がついたようです。
まだ少し見ることができるかもしれませんから皆さんも注意して新幹線から見てみて下さいね。きっと確認出来ますよ。
この木は真っ白な色をしているため、こけしや独楽等を作る材料としてよく使われています。

さて、三番手は都市公園等で栽培されて人気者の「ハンカチノキ」です。日本では「幽霊の木」とも呼ばれているそうです。
花は一見するとハナミズキのようですが白くて大きく垂れ下がったハンカチのような花びらを2枚つけます。実はこの花びらも、本当は花びらではなく苞葉です。
中国の四川省や雲南省原産で1500~2000m位の標高の湿潤な山地に自生する落葉高木です。
日本で最初に移植された場所は東京の小石川植物園だそうです。今では栽培されて全国に普及しています。
つい最近の事ですが、京都植物園でもこの花が満開となり多くの人が見に来ていましたよ。
みなさんの周りにはハンカチノキはありませんか。

さて最後は、今が開花真っ盛りの「ヤマボウシ」です。樹高は10~15mくらいです。
いつもご紹介する東京都桧原村の「フジの森」にもこの木が植わっています。一見すると咲き方や形がハナミズキに似ていますが、花と葉っぱが一緒に出ますので一目で違う事が分かります。

4枚の花弁のように見えるのはハナミズキと同じく花びらではありません。
虫をおびき寄せるために工夫された苞葉です。
その中心に多数の小さな花がいっぱいつきます。
果実は赤く熟すると果肉がやわらかくなり美味です。
とても甘く果実酒にしたりもします。
是非一度食べてみて下さい。私の大好物です。

ぜひ皆さんもこの美白美人の木々に会いにお出かけになってはいかがでしょうか。
心が洗われる思いがしますよ。

他にもこの季節、白い花を咲かせる植物を多く見る事が出来てとても素敵な時期です。
例えばウツギ、バイカウツギ、ガマズミ、ハクウンボク、ヤブデマリ、エゴノキ、
コデマリ、ノイバラ、ハゴロモジャスミン、ナンジャモンジャノキなど
挙げればきりがありません。
本当に白色が奇麗な季節ですね。

2011年5月25日 10:05 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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