「あか牛」を食べて盆花を守ろう!

皆さんこんにちは。
今年のお盆はどのようにお過ごしでしたか。
私の家はクリスチャン家庭だったので特別な事はしませんでしたが、
お寺が多かった新潟市西堀通りというところに住んでいた小学生の頃は、
友達とお墓に飾られる盆花とお団子を貰いにお寺に行った事を思い出します。
この盆花にはキキョウ、オニユリ、オミナエシ等が多かった事を覚えています。

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皆さんの中には熊本県の「阿蘇のカルデラ草原」に
行かれた事がある方はいらっしゃいますか。
阿蘇には「にほんの里100選」に選ばれている草千里と呼ばれる
日本最大のススキ草原があります。
この草原は長い年月にわたり、牛馬の放牧や堆肥生産のための採草等、
住民の生業を通じて維持管理され今日に至っている貴重な草原なのです。
そしてここにはお盆にお墓に供える花を、身近な空間であるこの草原から採取する
「盆花とり」という日本古来の慣習が今も伝わっているのです。

でも心配なことが近年起こっています。
それはヒゴタイ、ヤツシロソウ、オミナエシ、カワラナデシコといった
この地域では代表的な盆花の数がめっきり少なくなっているのです。

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実は阿蘇地域の草原は、人工的に牛や馬等の餌となるススキや牧草を植えた
改良草地ではなく、噴火の後で出来た自然の地形に、元々この地方に生育する
ススキやネザサなどの植物が生えてできた草地なのです。
この草原は牛や馬を飼い続けるため、畜産のための放牧、採草、野焼きなど、
千年以上に渡って、手を加えることによって維持されてきた半自然草地なのです。
現在約 14,000ha存在するこの阿蘇地域の草原は、
自然と人間との共生の結果成立していると言えます。
この草原の維持には数多くの牛や馬が大地を踏みしめ、
草をきれいに食べ、また、牛の冬場の飼料として人々によって
採草が行われるからこそ、草原が維持されてきたのです。
その草原のなかに盆花も生育できたのですが、日本の牛を食べる人が少なくなり、
草を食べる牛の数が減り、その結果、草地がだんだんと森林へと変化してきてしまい、
盆花の生育する環境が無くなってきているのです。

草原を維持・再生するには、放牧されている牛の数を増やすのが
最もシンプルな方法なのです。
その為には油分が少なくさっぱりした特色のある、噛めば噛む程味の出る和食や、
煮物に合う赤肉を多く食べて頂く私たちの仲間を増やす必要があります。
以前「この肉を1kg食べる事は草地を10m×10m維持する事に繋がるので協力して!」
といわれて仲間に呼びかけて800kgを売った事があります。

いまこの盆花を維持する環境の草原を守ろうと、
ボランティアを全国から募集して火入れをする作業をしたり、
公園管理団体の阿蘇グリーンストックでは、
放牧される「肥後のあか牛」を増やすため
「あか牛」のオーナーを募集しているそうです。
是非、ご参加ください。
おいしい牛肉を食べながら草原の風景を守れるなんて、素敵だとは思いませんか。

2011年8月17日 10:26 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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