臭いに込めた植物の思いをとは!

皆さんこんにちは。お元気ですか。
檜原村の畑では、既にウマオイ等虫の鳴き声でいっぱいです。
木々の間では、ヒグラシやツクツクボウシが鳴き、
夏の終わりと秋の到来を告げています。
そんな中で夏の最後を飾っている強烈な植物を紹介したいと思います。

今家の回りに筒状をした奇麗な花を付けている蔓性植物があります。
以前「絡み付かれているのではかわいそう!」と、サクラやバラについた蔓を
手で引っ張ってはぎ取ろうとしました。
でもその瞬間、臭いの強烈な事。
なかなか手を洗っても臭いが取れず苦労しました。
この植物名をヘクソカズラといいます。

当然この不名誉な名前はこの臭いから来たもので、
万葉集の時代から名付けられているようです。

100Hekusokazura.jpg

もう少しかわいい名前はないのかと探してみましたら、ヤイトバナ(灸花)とも呼ばれていることが分かりました。

資料によると『ヤイトバナは、花の中心部の赤いところを灸(やいと:お灸のこと)をすえた跡に見立てたものとか、あるいはこの花を逆さにして人の肌に伏せると灸をすえているように見えることから付けられたとか言われている』そうですが、この花の形は、アブやハチ等を花にすっぽりと潜り込ませ、花粉まみれにした後に、また次の花へと飛んで行けるように、かろうじて入り込めるくらいの筒状の形をしているんですよ。


また入り口のお灸のような赤い色は、わざわざ赤いリング状の模様を付けて、
虫たちに入り口がすぐ分かるようにしている仕掛けなのです。
そしてこの臭いは、ハチやアブ以外の虫たちに食べられてしまうことから、
身を守るたいせつな防衛手段なんだそうです。

あと一ヶ月もすると5mmくらいの黄褐色の実をいっぱい付けます。
生の果実はかなりの臭気を放ちますが、乾燥したものは
不思議と臭いが消えているので、生け花等にも用いられたりします。
皆さんもみつけたらむやみにひっぱたりしないで、
虫たちが花粉まみれになって出てくる様子をじっくり見て下さいね。

この時期、もう一種臭いのする代表的な植物があります。
その名をクサギ(臭木)といいます。

100Kusagi.jpg

名前の通り、葉などを揉んだり傷つけたりするとかなり強烈な臭いがします。
私的には、何回も臭いを嗅いでいるとヘクソカズラに比べて臭いに品格があり決して悪臭とは思えません。
葉は大きく触ると、一種独特の臭いというよりお線香とハーブを混ぜたような重い感じの臭いがします。
8月の今頃、赤と白の混じった花を咲かせています。
花弁は白、顎(がく)は赤くなります。驚く事に花の臭いに引かれてのことだと思いますが、アゲハチョウやカラスアゲハがいっぱい花の回りを飛び回っている事が観察出来るんです。

私も小さき頃よくやりましたが、この木の周りで
長い柄のついた捕虫網を持って待っていて、
いろんな蝶を採集した事を覚えています。
みなさんのも一度試してみませんか。

この時期他にもシソ科の植物を始め、臭いを発する植物はいっぱいあります。
その目的は虫や鳥からの食害を防ぐため、逆に虫を呼び寄せるため、
などいろいろですが、この知恵は長い年月を経て
植物がいろんな艱難苦難(かんなんくなん)に会いながら
身につけて来た生きるための知恵の結晶なのです。
是非皆さんも野外に出て、この植物の知恵である臭い探しをしてみませんか。
その臭いに込めた植物の思いを語りかけてくれるかもしれませんよ。

2011年8月31日 08:49 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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