ガラガラヘビのしっぽの音

先日の事ですが、郷土人形の棚を整理していたら、
奥からフィルムケースが出て来きました。
何が入っているか忘れていました。

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何年か前にアリゾナ州南東部に位置する都市「ツーソン」近郊の砂漠地帯での会議に参加した時、ガイドさんからプレゼントされたものです。
でもケースを手にとって振ってみるとガサガサと音がして、何が入っているかすぐに思い出しました。
蓋を開けて中のものを取り出し、先をつまんで振ってみました。ガラガラガラ、ガラガラガラと気味悪い音がします。正体は猛毒を持つガラガラヘビのしっぽ!です。

アリゾナの砂漠には珍しい動植物が多く生息しているのですが、なんと言っても危険な生き物として一番良く知られているのはこのガラガラヘビでしょう。
音のもとは、長さが2cm、幅が1cm位の細長く三角帽子を少し平たくした形をしている尻尾です。
尻尾の両側には、鱗のようなものがついていて、尻尾を立てて左右に振ると、それがぶつかり合ってガラガラガラ!となる仕掛けになっているのです。

私の泊まったホテルと会場は歩いて10分くらい離れていましたが、
会議が終わってから庭を通ってホテルに戻る時、植えてある草の茂みの中から
不気味なガラガラ音が聞こえてきます。
探して写真に撮ろうとしたら、
「真板さん、気をつけて下さいね。覗き込んだら駄目ですよ」
とホテルマンからの忠告。

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資料によると、鱗のようなものは「尻尾の皮が、脱皮しても残ってしまい、かさなっていったもの」だそうです。
また「一回の脱皮で1つずつ増える仕組みになっていて、年に数回の脱皮で音が出るものになってくる」のだそうです。

そして「10個以上溜まると折れて短くなってしまう」とか。
シカが毎年角を落として成長していくのと良く似ていますね。

じつはこのガラガラヘビは意外とおとなしい生き物で、他の生き物が数メートル以内に近づいた時だけ、このしっぽを高く上げ、
ガラガラガラと鳴らして「ここに来るな、噛み付くぞ!」「あっちへ行け!」
と警告を発しているのです。
いま「鳴らして」と書きましたが、正確にガラガラヘビの立場で言うと、
じつはガラガラヘビは音を聞くことが出来ないのです。
尻尾を振った時の振動を感じているのです。
大きな振動で相手が驚いていると思っているのですが、
私たちから見れば、とんでもない勘違い。
まさか自分がそんな音を立てて相手を威嚇しているとは気が付いていないのです。

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また最近の研究では、「いままでガラガラヘビの尻尾ふりは威嚇だけだと言われていましたが、ストレス解消のために、相手が居なくても尻尾を振っていたりするらしい」とのことです。
さらに、毒がもったいないので、よっぽどでないとすぐには噛み付かないそうです

自分から人間を襲って格闘することは好まないし、一人前にストレスも感じるし、出す毒もケチる、結構臆病な生き物なのです。
砂漠の王者と思っていたのに少しガッカリです。
でもやっぱり猛毒のへびですから怖いですよね(><)

2012年2月15日 09:47 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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