枯れ枝の緑のゆりかご!

皆さん、めっきり春らしくなりましたね。
檜原でもクヌギやコナラの木の芽がようやく吹き始め山が膨らんで見えますが、
まだ枯れ枝が目立ち寂しい風景です。
少し前のことですが、数年前にクヌギやコナラ、サクラなどを植樹しました
檜原村のフジの森の自然観察路を歩いていた時のことです。
2m近くまで成長したコナラの枯れ枝に
綺麗な緑色をした何かがぶら下がっているのが見えました。
葉がついていない分だけはっきりと、ぶら下がっているのがよく分かり目立ちます。
近づいて見ましたら5cm位の蛾の繭でした。
風にぶらぶらとゆれてゆりかごのようです。
周りを調べましたら5から6個見つかりました。

この繭の正体はウスタビガの繭でした。
緑色をしていてとても綺麗です。
葉っぱが茂っているときはよっぽど近づかなければ見つけることができないくらい葉の色と同化してしまう程の緑色です。
手にとって見ましたら繭の中は空っぽでした。
繭の中の蛹はどこに行ってしまったのかと調べましたら、寒さも厳しくなる去年の11月頃に羽化して蛾になってしまっているそうです。
羽化すると、それが雌の時、直ぐに雄が飛んできて交尾し、あの緑色の繭の表面に卵を産み付けるのだそうです。
4~5月に卵から幼虫となり、6月中旬~下旬に繭を作ってその中で蛹になります。

羽化した成虫は卵を産み付けると直ぐに死んで短い一生を終わってしまうそうで、
何とも儚い一生です。
繭の底に小さな穴があり、雨水を抜く事ができるので
腐らずいつでも綺麗な色のままで残っているようですよ。

調べましたら、ちょっとかわったこのウスタビガという名前は、
繭の形が提灯や足袋の形に似ていることから
漢字で「薄手火蛾」とか「薄足袋蛾」と書くのだそうです。
「手火」とは、ちょうちんのことだそうです。
他の呼び名ではヤマビシャクとも呼ばれていますが、ヤマビシャクは漢字で
山柄杓と書くらしく、繭の上辺の片方にひも状のものがあり、
それで木の枝にぶら下がっている姿が柄杓に似ていることから
付けられた名前のようです。

儚い一生のウスタビガですが、せめて蛹の間だけでも
綺麗で素敵なゆりかごの繭の中で健やかに休ませて、何もない冬の寒い時期には、
「こんな素敵な緑色の家で育ったんだよ!」
と周りに自慢しているように思えるのですが、皆さんはどう思われますか。

2012年4月25日 09:56 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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