木から草になった植物のお話

皆さん、もうすぐ梅雨入りですね。
今年も見事に咲いたシロスミレは種をいっぱい付けていました。
今日はこのスミレに関連するお話です。

大分前になりますが、南米に行った時のことです。山を案内してくださった地元のガイドさんから「ここには『スミレの木』がある」と教えていただきました。
本当か?と思ったのですが、見せていただいたのは、樹高7mから8m位の木にいっぱいスミレの花が咲いている、まぎれもなく「木のスミレ」の写真でした。
日本では「山路来て なにやらゆかし すみれ草」と詠われるように、可愛らしく可憐な花の代表なのに、ここではたくましく立派な樹木の姿になっていてビックリした事を覚えています。

ちょっと調べてみましたら、スミレ科の仲間は400種以上も
世界に広く分布していて、草本(そうほん)タイプや木本(もくほん)タイプのスミレが
一番多く分布しているのが南米で、日本には草本タイプのスミレ50種が分布しています。

木本タイプのスミレの多くは、まだ鑑賞価値がなかったり、栽培しにくかったりで、
一般にはあまり知られていません。
中には、成長すると高さ10 m以上にもなるスミレもあるそうで、
私が見たのはこれかもしれませんね。

どちらが早期に登場したのかと言いますと、
「木本よりも草本の方が後から登場したらしく、背の低いものたちが後から登場し、
 繁栄していったらしい」と言われています。
きっと南米で謳歌していた樹木のスミレたちが何千年何万年もかけて
段々と寒い地域の北へ北へと北上して分布を広げて行く中で、
「余りに体が大きくては、厳しい環境に耐えて生きていくには大変だ!」
と次第に体を小さくし、寒い地域に合わせて生きていく術を身につけて、
木から草へと進化してきたのかもしれませんね。
可憐さが目立つ日本のスミレですが、
したたかに生きてきた秘めたる歴史があったんですね。

ところで木になる植物を木本植物と呼び、草になる植物を草本植物と呼んでいますが、
この木と草の違いは何でしょうか。

●草は小さい、木はでかい?
●年輪が出来るのは木、出来ないのは草?
●冬に地上部が枯れるのが草、枯れないで残るのが木?

など色々ありますが、これに当てはまらない植物は山ほどあります。
この明確な結論はまだ出ていないのです。

例えば、竹や笹、サボテン、センリョウ、シャクナゲ、
トマト、パパイヤ、ヤシ、キク・・・。
皆さんはこれらの植物は、木だと思いますか? 草だと思いますか?

2012年6月 6日 10:30 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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