暑い夏! 潜水生活にこだわる摩訶不思議な生き物とは?

皆さんお元気ですか。

1,200年前に嵯峨天皇が空海の進言で作庭したと言われる大覚寺大沢池では今、3,000本の赤いハスの花が咲き乱れています。
いまや京都嵯峨野の夏を代表する風景となっています。是非観賞に行ってみてください。入場無料ですよ。
今日はこのハスにまとわりついて生きている摩訶不思議な虫のお話です。

昨年の丁度今頃のことです。
大覚寺から「10月の観月祭を迎えるにあたり、ハスが増えすぎています。お月様が映る池の水面が少なくなるので、少し刈り取ってくださいませんか」というお願いがありました。さっそくメンバーを集めてのハス狩り作業が開始されました。
ハスの根っこは、言わずと知れた「レンコン」です。
「ハスの葉を刈るだけでなく、自然のハスのレンコンが、
 水中でどんな様子になっているか見たことがないので掘り起こして見てみよう!」と
腰まで水につかり水深50cmくらいのところにあるハスの根を堀ってみたのですが、
ビックリするものを発見したのです。

なに、この芋虫は!

採取したハスの根に小豆くらいの大きさの茶色の卵状の殻の付いた物が多く付着しています。見た目には気持ち悪いです。何だろう?と恐る恐る殻を破って見ると、その中には小さな芋虫状の幼虫が入っていたのです。
芋虫を手に取ってみるとお尻には針のようなものが付いていました。

どうもこの針で根にさしてくっついているようです。
トンボの幼虫であるヤゴの様に、水中で生活できるよう、
えら呼吸の仕組みを持っている昆虫は前から知っていましたが、
カブトムシやコガネムシの芋虫の様な形のまま水中で生活するなんて信じられません。
どうやって芋虫のまま水の中で生活できるのか?不思議です。

後日文献調査でわかったのですが、この芋虫は「イネネクイハムシ」という昆虫の幼虫だとわかりました。
この幼虫はレンコンなどの根にお尻の刺を差し込み、根から空気や養分を取り入れ、水中生活をしているのだそうです。
夏には成虫になり、すぐさま浮葉植物の葉の裏に卵を産みつけ、約10日でふ化し、その幼虫は水中にあるハス等の根などに入り込み水中生活を始めるのだそうです。
これって、船から空気の通ったチューブを潜水服に送りながら作業をする潜水士の様子に似ていますね。

この幼虫はハス以外にもイネ、ヒツジグサ、コオホネ、ジュンサイ、ヒシ等の植物も利用しています。

しかし、生き物の世界って私たちが想像できないような
様々な生き方をしているんですね。
自然の中にはまだまだ私たちには想像できない生き方をあみ出して、
頑張っている生き物がきっといるんですね。
生き物の世界って子孫を引き継いで行く為に、日々、
あらゆる知恵と努力を総動員しているものすごい世界なんだと思いました。

2012年8月29日 09:02 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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