今も続く「イタチごっこ」 どっちを応援しますか?

皆さん、私は学生と一緒に太陽の島、南大東島に行ってきました。
気温36度ととても暑い日が続いて大変でしたが、
蒸し暑い京都よりは過ごしやすかった気がしています。
私が島に着く直前まで大型台風15号が来ていて、この島も大荒れでした。
この島の誇りであるサトウキビ畑は塩害にあって葉が枯れたり、
茎が折れ曲がったりと、被害が甚大です。
この台風で動物達も大騒ぎだったようです。

宿泊していた夜のことです。
飼っている犬が妙に大きな声で鳴き始めました。
「静かに!」と怒鳴ってもいっこうに言うことを聞きませんでした。

翌朝、ビックリです。玄関の奇麗なタイルの上にわざと目立つように小さな糞がありました。
これはまぎれも無く南大東島の暴れんぼう動物「イタチ」君がナワバリ主張の為にやったマーキング用糞です。
普段は外で生活していますが、きっと台風の大風や大雨の為、家に避難して来たイタチ君がナワバリのマーキングの為にしたものと思われます。

家の前の道路を見てみて、もっとビックリです。
路上にはお腹をかじられたクマネズミ君の死骸が数匹分転がっています。
車で家の周りを走ってみましたら、道路のあちこちに死んだクマネズミ君がいました。 

間違いなくお腹をすかしたイタチ君が追いかけて食べた跡です。
この被害にあったクマネズミ君は普段、屋根裏やサトウキビ畑の周りに防風林として植えられている「テリハボク」などの樹上に巣を作って生活しています。
台風のため家に避難して来たクマネズミ君達が、同じくお腹をすかして家の中に避難して来たイタチ君と鉢合わせとなり、格好の餌となったのではと思われます。
犬が吠えていたのは、このクマネズミ君をイタチ君が追いかけまわしていた音に反応した為のようです。

無人島時代だった今から110年前には、哺乳類はダイトウオオコウモリ君だけだったと言われていますが、サトウキビ畑開墾にともない、いろんな動物が南大東島にやってきました。

◆まず最初に、サトウキビ畑のバッタ等の害虫駆除目的でオオヒキガエル君が台湾から持ち込まれました。
このカエル君は陸貝類、昆虫類、ときには小さなネズミなど何でも食べますが、このカエル君は毒を持っていて天敵が少ないため、島の至る所で悠々と繁殖して数を増やし、島の厄介者になっています。
雨の上がった道路の上に、足の踏み場が無い程に遊んでいて、車にひかれている姿があちこちでよく見られます。

◆またクマネズミ君が開墾の人々と共に、船の荷物に紛れ込んでやってきました。
やがて数を増やし、野菜、昆虫等を食べ荒らしています。
モズ等の野鳥にも被害を及ぼしているという記録もあり、
昔からいた動物達が困っています。

◆そして、この厄介者のクマネズミ君を駆除する為に、
天敵として導入されたのがイタチ君です。
でもイタチ君は大食漢で、ネズミだけでなく果物、野菜など何でも食べ、
島人の生活に被害を与えています。

そういえば、昔みた物語に『ガンバの冒険』がありました。
小ネズミの忠太が、残忍な暴力と恐怖で故郷の島を支配している巨大なイタチを倒す為、
力を貸して欲しいと友達に申し出て、ガンバを始めとする勇敢な仲間が何人か集まり、
イタチのいる島に向かって海へと船出する冒険の物語です。

このお話ではたしかガンバは白いイタチ「ノロイ」を退治して終わっていますが、
現実はそうではないようです。
今も南大東島では戦いが続いています。
どちらも島人にとってはやっかいものですが、
この戦いは島の人がサトウキビ畑開墾のために生み出した戦争です。
皆さんはどっちを応援しますか?

2012年9月12日 07:19 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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