みんなの前にやって来た「愛嬌もの」

みなさん、桧原村ではもう夏はすぐそこです。
春に川の崖に咲いていたウワミズザクラは今、
小さな実を房状にいっぱい付けています。
この実は塩漬けにしてご飯に炊き込んで食べると美味しいんですよ。
庭では、昨年は1個しか実を付けなかったイチジクが今年はタワワです。
鳥に狙われないようにどうしようかと考えています。

つい最近ですが、愛嬌ものの動物が桧原村の
森の食堂「四季の里」についにでてきました。
ちょうどお昼を食べていた時のことです。
山をガイドしてくれる人気者わんちゃん「ジャスミン」が突然吠え始めました。
普段はおとなしい犬なのにどうしたんだろう?
そのときです。
何か怪しげな影がゴミ箱から床下に向かって走り去ります。
「え! 何? 何?」
「あ、あっちの縁の下にうずくまっている」
みんなが騒ぎ出しました。
すると、その声に驚いたのか、床下からでてきて
また別の床下に移動しようと、右往左往しています。
おなかをてぷてぷさせながら、短い足をちょこまかと動かして移動していきます。
大きさは50cmくらいでやや薄茶の毛色です。
おなかが膨らんでいて、わりとかわいい感じです。
「ちょっと、写真、写真とって」
その場に居合わせたもう一人の佐藤直くんという若手ガイドが、
追いかけながらシャッターを切ります。
タヌキかな? クマの子ども? いや、ハクビシンみたい?
といろんな名前がでてきます。

写真を確認しましたらわかりました。
一見するとタヌキに似ているのですが、それは正真正銘、
桧原村の愛嬌もの動物の一人「アナグマ君」でした。
アナグマは、イタチの仲間です。
図鑑によれば、複数の入口がある巣穴を斜面に掘って生活していて、
昼間は巣穴の中で休むとありましたから、
もしかすると川の崖付近に巣穴があるかもしれませんね。
また11月下旬から4月中旬まで冬眠して、2~5月には1回に3~4頭の幼獣を産む
ともありましたので、もしかしたら赤ちゃんがいて、
お腹がへってゴミをあさりにでてきたのかも知れませんね。
アナグマ君はその昔、体毛が筆や絨毯の原料として利用されることもあったらしく、
近年かなり数が減っているそうです。

そういえば、野生動物のおいしい肉の代表として、
タヌキの「タヌキ汁」があげられますが、タヌキの肉は臭くて食べられず、
本当はこのアナグマがお汁の具材になっていたらしいですよ。

今から50年くらい前の話しだそうですが、桧原村の長老の方が
熊の子どもを捕まえたと言ってテレビにでた事があるそうです。
つかまえた熊の子どもを抱えて得意げに映ったのだそうですが、すぐテレビ局に
「あれは、熊の子どもではなくアナグマでは?」
と問い合わせの電話がきたそうです。
本人もびっくりしたそうです。
「とんだ失敗だったですよ。でも本当に熊の子どもみたいでしたね」
と語っておられた事を思い出しました。

桧原村ではときおりいろんな動物達と出会います。
皆さんも檜原村に通ってみませんか。
思わぬ動物達との出会いがあるかもしれませんよ。

2013年6月 5日 09:39 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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