畑は動物達のレストラン?

皆さんお久しぶりです。
前回、全国を飛び回っていて原稿をかけませんでした。ごめんなさい。
久しぶりに檜原に戻ってみるともう赤とんぼが畑を飛び回り、秋の気配で一杯です。
クリの木にはまだ青い毬(いが)の実がたくさん着いているのが見えます。
この時期には毎年、私の畑が野生動物達にとってとても素敵なレストランに変わります。
今日はこの時期に私の畑を訪れるお客様のお話です。

「真板さん、せっかく作ったスイカが何者かに食べられています。誰かわかります?」と連絡がありました。
行ってみるとスイカの真ん中がくり抜かれるように穴があけられて、中だけ器用に抜き取られていました。
きっと手先が細くて器用な動物に違いありません。
私たちは2、3日後に熟したら食べようと思っていたのですが、相手も同じ事を考えてじーっと狙っていたようです。
その動物は前回紹介した「アナグマ」か、最近、檜原村でも出没している外来種「ハクビシン」に違いありません。
ウリの仲間の果物は特にこの動物達の大好物なのです。

さて、私の畑の王様といえば、桧原村特産の大きな白カボチャです。
畑の斜面一杯に、四方八方に延びたとげとげしたツルと、葉の下に隠れた大きなカボチャがぶら下がっています。
このカボチャが大好きな動物と言えば、檜原村の厄介者の「ニホンザル」です。
朝、このカボチャの収穫に出かけた時です。
大きなカボチャが集中的に食べられていました。
でも様相が少し違っています。

カボチャをかじろうとした歯形がくっきりとあるのですが、表面が固すぎたのでしょう。
途中で、カボチャを食べるのをあきらめてしまったようです。
きっと悔しがっているでしょうね。
おサルさんの歯が折れていないか心配です。
可哀相なので少し柔らかくなった頃を見計らって、もう一度チャッレンジしてもらう為にそのまま畑においてきました。

畑には他に、トウモロコシ、ナス、キュウリ等が植えてあります。
また10本近いブルーベリーも植えてあります。
トウモロコシは毎年決まってニホンザルの極上メニューとなっているようで、収穫直前に、畑の周りに張り巡らされた電気柵を乗り越えてやって来ます。
村人はいつも、「孫に食べさせようと思っていたのに!」と怒っています。

野菜や果物にはそれぞれ、前から眼をつけているお得意のお客さんがいるようです。
写真を観て下さい。キュウリが奇麗にたてに穴があけられたように食べられています。
皆さん、このお客さんは誰だと思います?
ニホンザルやイノシシは、一口かじってはポイと食い散らかして、こんな奇麗な食べ方はしません。

しばらく観察していましたら、いました、いました。
なんとこのお行儀のいいお客様は「カラス」でした。
嘴でキュウリをもぎ取ると地面に並べて奇麗に突っついて食べて行きます。
少し突っついては周りを見渡し、また突っついては周りを見渡し食べて行きます。
その早さに関心です。

では、ブルーベリーの写真を見て下さい。
実のほとんどが半分かじられたり、果汁が吸われたりしてしぼんでしまっています。
残念ですが、今年はジャムを作る程黒く丸まるとした実は残っていませんでした。
このブルーベリーが大好物の主は誰だと思います?

初めは野鳥がついばんで行ったのかと思っていました。
確かにヒヨドリが飛来し、木の上の方になっている実は食べますが、木の中の方までなっている実をかじっている様子はありません。
しばらく観ているとその主は分かりました。
でも追い払う事は出来ませんでした。
なぜって、「オオスズメバチ」が数十匹まとまってやって来て食べていたからです。
夢中になって実をかじっています。
近くによって行っても不思議と襲ってきません。
ブルーベリー以外の事には全く関心がないかのようです。

村の人から聞いたのですが、ハチがやってくる8時より前に実った果実を毎日収穫しておくと「この場所には食べられる美味しい実がないんだ!」と思うようになり、来る事をあきらめるとの事でした。
早起きは三文の得とはこのことでしょうか。
後で分かったのですが、私の畑から20mくらい離れた家の軒下に大きなスズメバチの巣がぶら下がっていたのです。
調べましたら、春先から作り始めて、この時期に急に大きくなると書いてありましたから、スズメバチは春からこのブルーベリーを狙って計画的に巣を作り、ここから出撃して来ていたに違いありません。
何と賢い事でしょうか。

いま私の畑は冬に向かって体を作ったり、子育てに一生懸命の野生動物達の命をつなぐレストランになっています。
また来年、この動物達と会うのが楽しみです。
野生動物からみれば新参者の私たちは、少しだけお食事を提供して、檜原村の自然に生きる動物達の仲間入りをしていこうと思っています。

2013年8月28日 08:57 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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