見かけだけではわからないクマンバチ

皆さん、日一日と秋らしさが増してきていますね。
この時期、来春にむけて虫達は卵を産みつける巣作りにせっせと働いています。
ちょっと前の事ですが、檜原の友達から連絡が入りました。
レストラン「四季の里」のベランダの垂木(たるき)に得体の知れないハチが穴をあけているというのです。
写真を見ると、ベランダの垂木のあちこちに齧られたような直径1.5cmくらいの跡があります。
レストランでは、気持ちが悪いのでその穴をガムテープで塞いだのですが、写真のようにその上からさらに齧って強引に穴の中に入って行くのです。

「何のハチかわかります? 黒くてずんぐりむっくりしていて、大きさが2.5cm位で背中が黄色のちょっと大きめのハチです」と言われて早速調べました。
すぐ、そのハチの正体がわかりました。
それは「クマンバチ(クマバチともいいます)」でした。
このハチは、ミツバチやスズメバチのような集団で巣を作って生活するハチと違って、単独で生活するハチです。

うちの下の娘が小学生のとき、授業中に教室の中にハチが飛んできて娘の耳の中に突然潜り込もうとした事件がありました。
教室は大騒ぎになったそうです。
びっくりした娘は手でハチを払いのけたのですが、さされてしまい耳が腫れてしまった事を思い出しました。
このハチこそクマンバチだったのです。

資料を調べましたら、檜原からの報告にもあったように、初夏から8月の終わり頃までに古い建物の柱や垂木等に丸い穴をあちこちにあけて巣を作るんだそうです。
そしてその巣の中に蜜と花粉を団子状にまるめて、そこに卵を一個ずつ産卵するのだそうです。
このクマンバチはメスだけが毒針を持っているのだそうですから、娘を刺したハチは卵を産むために穴を探していたメスのクマンバチだったようです。
耳の穴が巣穴に見えたのかもしれませんね。

ところで、このクマンバチはほかのハチと違ってもっと面白い習性を持っています。
この親バチは、その夏のうちに卵から孵った子どもと、しばらくの間、同じ巣に残り、子どもは親から花粉などを貰って生活するのです。
子どもはその巣の中で大きくなって、冬を越すそうです。
結構面倒見の良い親なんですよ。

それと誤解のないようにお教えしますが、このクマンバチは、同じくらい大きなスズメバチ等と違ってひたすら花を求めて飛び回り、人間にはほとんど関心を示さない、きわめて攻撃性のない優しい性格のハチですから怖がらないでくださいね。
春先にヘリコプターのようにホバリングしながらすごい音をたてているクマンバチを見る事がありますが、これはお嫁さんを探しているのであって皆さんを脅しているのではありません。
もし目の前でホバリングしているクマンバチを見つけたら、そっとその場をさけて、「お嫁さん探しがんばって!」と声をかけてあげてくださいね。

2013年9月11日 07:42 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

4月10日
我が家のウッドヘンスに「くまんばち」がやってきました。
今年で3年目です。
引っ越し当日はとても忙しそうです。
お掃除でもしているのでしょうか。
カリカリ音がしていました。
このページを見て、初めて知りました。生まれた子供が冬をここで越していたってこと。
一年目の蜂と2年目の蜂は同じ蜂ではないことは行動からわかっていました。
寿命が一年くらいなんですね。

毎年9月の中旬頃、いなくなっていたので巣立っていったものだと思っていました。
4月10日引っ越して来た日に恒例の看板を掛けました。
『くまんばちが居住中です』
庭に咲く定家かずらの花やたくさんのハーブの花などを飛び回って子育てをしている姿を楽しませてもらっています。

初めは黒と黄色の大きな形と羽音の大きさにびっくりしましたが、今では身内みたいに感じています。

毎年くまんばちに言うことがあります。
危害はくわえないでね。それが居住を許可する条件だよって。

Posted by: 菜子 | 2016年4月14日 18:59


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