松茸に勝る味覚の女王とは

皆さん、お元気ですか。
暑くなったり、寒くなったりと天候不順の日々ですね。
今年の秋は奇麗な紅葉が見られるでしょうか。
また動物達に、お腹が一杯になるほどの木の実を与える事ができる豊穣の秋となるのでしょうか。ちょっと心配ですね。
でも心配をよそについ最近私に届いた、実りの秋のご報告です。

先日ですが、岩手県と青森県の県境に位置する奥南部地方の二戸市ふるさと振興株式会社の総支配人である藤原さんから「真板先生、京都ゆかりの瀬戸内寂聴さんが住職をしておられたる旧浄法寺町の集落から、探していた注文のキノコが採れたと連絡がありましたので、さっそく送りますね」という素敵な連絡が入りました。

昨年、この集落の売店でコウタケという幻のキノコを売っていたのですが、ちょっと行くのが遅れ、他の人に買われてしまっていたのです。

「今年こそ!」とリベンジに燃えてお願いをしていたのです。
このコウタケこそ、知る人ぞ知る秋の味覚の女王なのです。
知ってましたか? 

コウタケはキノコの中でも珍しくマツタケ以上の強い香気を放ち、味も松茸以上とも言われています。
そしてその昔、その香りと味の良さからマツタケより高い値段で取引されていた超高級なキノコなのです。
今でも100g二千円以上はすると言われている希少なものです。でも残念な事が一つ。
形と色が、可愛い形をした奇麗な色のマツタケより遥かに劣るので一般人受けしないのです。
カサは直径が10~20cm、形は花のアサガオのような形をしていて、薄い焦げ茶色、中央に大きな窪みが見られ、表面は小さくささくれ立った鱗状(うろこじょう)になっていて、見た目はちょっと気持ちが悪い感じすらします。
決して「格好がいい」と呼べるものではありません。
おまけに煮たり焼いたりすると真っ黒い汁が出て本体も黒くなり、グロテスクな感じがするのです。

しかし、その味はすごいんです。
イタリアのあの有名なキノコ「ポルチーニ」に味が似ています。
また乾燥すると香りがいっそう強くなり、よく乾かして缶などに密封しておくと、香りが長く失われず保存することができ、洋食、和食ともに適した秋の食卓を飾る優れた食材なのです。

私はさっそく、京都の上京区にある天ぷらで有名な料亭「天喜(てんき)」さんと、全国の旬の食材のみを取り寄せて、創作料理を出してくれる中京区の「葉しん(ようしん)」さんに送ってもらってお料理をしていただきました。

コウタケのお吸い物、コウタケの天ぷら、コウタケの土瓶蒸し、コウタケのグラタン、コウタケの油炒め、コウタケのオムレツ、どれも香ばしく歯触りがシャキシャキしていて、独特の食感があります。
一気に平らげてしまいました。
噂では、コウタケの炊き込み御飯は絶品だと聞いています。
近々お願いして作っていただき食べてみたいと思っています。

東北の秋は素晴らしいです。
それを京都料亭に持ち込んでお料理していただく幸せは何とも言えません。
女王といっても言い過ぎではない東北の秋の味覚です。
京都にお越しになって、上品に仕上げたお料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
京都のすてきな料亭がお待ちしています。

2013年10月 9日 09:17 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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