嵯峨御流いけばなで新年の御挨拶

皆さん、明けましておめでとうございます。
今年は午年です。
ウマが勢い良く駆けていくように、今年は良い出来事がどんどん生まれてくる事を願います。

大阪の阪急うめだ本店では、毎年恒例である壮大な生け花作品がお披露目です。
高さ4m、幅6mの合計7面の阪急コンコースウィンドーに、嵯峨御流(さがごりゅう)大阪地区の先生方による、縁と幸せを願った正月花が生けられました。
その壮大さにびっくりしますし、幸せな気分にもなること間違いありません。
では、その作品をご紹介したいと思います。
(解説文は嵯峨御流 辻井ミカ氏によるものです)

1号「吉祥」(きっしょう)
花そのものの品格や風趣、面白味のある姿などを、祝意を込めた遊び心で取り合わせています。
たとえば、松の異名は「不老」、万年青は「万年」、大きな柑橘類は「大吉」に音が通じる、などおめでたいもの尽くしを棚に飾りました。
花材:錦松 竹根 万年青 鬼柚 仏手柑 サボテン類 サルノコシカケ エケベリア

2号「静」(しずか)
新年御歌会始めの御題「静」にちなみ、能『高砂』の一節「四海波静かにて国も治まる時つ風」から連想して、遠くに蓬莱山を望み、近景に海浜の松の風景を表現しました。
古来、神が宿る木とされる松は常緑であるところから和歌で「千歳」と詠まれ、長寿のめでたさを表します。
四方の海の彼方に連なる世界中が、平和の波静かであることを願って。
花材:黒松 這いビャクシン ヨレスギ 落羽松の気根 万年青 福寿草

3号「末廣」(すえひろ)
式年遷宮が行われて、清々しい新年を迎える喜びを表現しました。
神楽舞の鈴の原型といわれる桐の実、酒の神様に感謝を捧げる杉玉、瑞穂の国の豊かな実りを象徴する晩白柚(ばんぺいゆ)・橙(だいだい)などを取り合わせて。
花材:金銀着色桐の実 杉玉 晩白柚 橙 お多福南天 児の手桧葉

4号「春駒」(はるこま)
馬は古代から神の乗り物として神聖視されてきた動物。神輿が用いられる以前は、鏡を括りつけた榊を馬の背に立てていたそうです。
稲束を御株(おんまぐさ)と称して渡御の中心に据える風習に倣って、「春駒」の親子馬に豊かな稔りをいけ、無病息災長寿と子どもの成長を願う作品としました。
花材:稲穂 キャラ 斑入り寒グミ 椿 柳 漂白垂れ桑 南天 柊南天

5号「宝船」(たからぶね)
蓬莱山から珊瑚・金銀・宝石などを満載し、七福神の乗る宝船が港へ入ってくる。
めでたい宝船の絵は、特にお正月にふさわしく、宝船の絵を見ると良い初夢を見ることができると言われています。
花材:三光松 ユッカ アガベ 着色ツゲ 着色海松 漂白ビンロウジュ サボテン類

6号「魁」(さきがけ)
大覚寺の障壁画「紅梅図」(狩野山楽筆・重要文化財)の構図がこの作品の拠所になっています。
魁は梅の異名で、花が百花に先駆けて咲くことからこう呼ばれます。
梅の枝は横へ広がる性質があり、その重厚な姿を古木を組み合わせて表現し、陶板で華やぎを表わしてみました。
題字はあえて鬼から角を取った姿の字を書家の方が選ばれています。
花材:古木 梅 

7号「光彩」(こうさい)
あらたまのとしの光が、今年一年を晴れやかに彩ります。
花材:杉の白木 青竹 大王松(だいおうしょう) 漂白ツゲ ヒバ

ぜひ、阪急うめだ本店でご覧になってください。
今年も皆様に多くの幸せがありますようにお祈り申し上げます。

2014年1月 1日 08:33 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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