寒い日に「ホット」するお花を飾っては

松の内も終わりいよいよ本格的にお仕事開始ですね。
ここ数日一段と寒さを増しておりますが、皆様いかがお過ごしですか。
昨年の今頃ブログにも書きましたが今年もつい先日、奇麗な薄水色の羽色をした「オナガ」がやって来ました。
今年は2羽で飛来し、シュロの木にとまって何かをついばんでいました。

さて冬と言えば、花びらが真っ白で、中央が鮮やかな黄色の「ニホンスイセン」が一輪、我家の庭を飾っています。
今日はおめでたい花として日本人に親しまれ、香り高く咲き誇るニホンスイセンのお話です。

以前、嵯峨御流(さがごりゅう)の華道家である辻井ミカ先生と生け花用の冬の華材について伺っている時、スイセンが話題にのぼり、「福井県にあるニホンスイセンの一大群落をご覧になった事はおありですか?越前海岸はその日本三大群生地のひとつで、とっても素敵ですよ。一度見に行かれたらいかがですか」と勧められた事がありました。

「スイセン」という呼び名は、中国での「水仙」を音読みにしたものだそうです。
一説によると、この名は
「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」
という中国の古典に由来すると言われています。
日本のスイセンは最初、海流に乗ってこの越前海岸に漂着して広がったようです。
そして、この発祥の地には次の様な言い伝えが残っています。

「この地・越廼村(こしのむら)に住む一人の男が、波間から美しい娘を助け出す。男と娘は日増しに親しくなるのですが、そこへ男の兄が帰郷し兄も娘にひかれていくのです。ついに兄弟は娘をめぐって争い決闘をしてしまったそうです。娘はすべて自分が原因と、海に身を投げたのです。翌年の春、海岸に白い花が流れつき、人々はこの花はあの可憐な娘の生まれ変わりだとして、海岸の丘の上に植えた」

この言い伝えは平安末期の頃と言われています。
もともとスイセンの原産地はスペイン、ポルトガル等の地中海地方で、60種以上もあるそうです。
おそらくスイセンの一種がシルクロードを経て中国に渡り、その後、越前海岸に漂着したのではないでしょうか。

一方、冬の中国では旧正月に5cmから10cm位の大きなスイセンの球根を半分に切り裂き、その切り口から出てくる新葉が蟹のように曲る姿を器に飾って楽しむ「蟹スイセン」というものがあります。
中国に行かれた方に聞いたのですが、旧正月になると皆が売店や花鳥市場で買い求め、家で飾って楽しんでいるようです。

決して派手でなく、自己主張も控えめに、うつむきがちに咲く、何とも言えないニホンスイセンの花を見ていると、なぜか「ホット」とするのは私だけでしょうか。

皆さんも玄関やテーブルの上に飾ってみて下さい。
きっとなんとも言えない安らぎを感じるかもしれませんよ。

2014年1月15日 08:49 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

私も、幼い頃に、庭に咲いていた、水仙の花の香りが、大好きでした、今も、お生花で、生けて飾りますと、幼い頃の思い出がよみがえります、

Posted by: 匿名 | 2014年8月20日 07:15


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