家具を作る熱帯雨林の植物とは

皆さん、お元気ですか。

梅雨入りの前で暑い日が続いていますが、私は先週エコツーリズムの会議で、マレー半島西海岸のアンダマン海に浮かぶランカウイ島に行ってきました。
5億年前の大陸移動でできた太古の地形と森、99の島に囲まれた山と海、という世界でも一級のリゾートアイランドです。

2006年にはその貴重な地質が評価され、ユネスコの世界ジオパークにも登録されています。

今回、ここで見られた竹に似たいろんな植物をご紹介したいと思います。

日本では籠や椅子などの制作材料と言えばモウソウチク、フジ、ヤマブドウのツル等を用いますが、東南アジアでは椅子やテーブル、籠などには主に「トウ」という植物を用いています。

トウは、ヤシの仲間で約600種もあるそうで、多くはつる性の植物です。
漢字では「籐」の字を当てています。
日本の藤とは異なり、英名ではラタンと呼んでいます。

さて、エコツアーガイドさんと熱帯雨林のジャングルの中に入って行ったときのことです。チクッ!と何かが足に刺さりました。よく見るとトゲトゲだらけのつる性の植物です。
「あ! もしかしてこれが家具材に使うトウですか?」とお聞きしましたら正解でした。

なんでもヤシの仲間だそうですが、一本立ちするヤシとは形も生き方も全く違っていて、この刺でほかの植物に針を刺してよじ登って行くのだそうです。
マレーシアではこのトウの皮を、座、背、肘などを張る材料として使っているんだそうです。

さらに奥に向かってガイドさんと歩いていくと、直径 10cm、長さが10m はあるかと思われる孟宗竹のように見える大きな植物が、地面をはうように伸びていました。
「え!こんな所にも竹があるんですか?」と質問しましたら「真板さん、これは竹の仲間ではなく、これもトウの一種なんですよ。マレーシアではこの太さのトウは数が少なくなって、とっても高価なんです。椅子やテーブルの脚を作る大切な材料なんです」と教えてくださいました。

でもこんな太いトウはどうやって曲げて使っているか興味津々ですね。
今度家具屋さんでじっくり観察してみたいと思います。
皆さんも、トウで出来たテーブルやいすを見かけることがありましたらじっくり観察してみてくださいね。

2014年5月26日 19:03 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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