晩夏は子育ての季節? ハキリバチがやってきた

桧原村では、赤とんぼの飛ぶ姿を見られる季節になりました。
もう夏の終わりです。
夜には秋虫の鳴き声でいっぱいです。
雨上がりの晴れた日の朝、秋の兆しを見せる景色を楽しみながらコーヒーを飲んでいた時のことです。
べランダの片隅に木屑がいっぱいたまっていました。

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「あれ? 何か変な虫にかじられたのかな」と心配になり下からのぞいてみました。びっくりです。
10mm位の穴がしっかりとあいているのです。
どんな虫が穴をあけたのかと思っていましたら、その時です。
ものすごい勢いで一匹のハチが飛んできてその穴に入っていくのです。
数分してその穴から出てきて、またどこともなく勢いよく飛んでいきます。

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大きさは15mm位で縞模様。一見するとミツバチをややスリムにしたような姿形です。
「何をしているんだろう?」
とまた戻ってくるのを待っていましたら、驚いたことに今度は自分の体の倍はあると思われる葉をくわえてきて、穴の前でホバリングを繰り返しながらムリムリに中に運び入れていくのです。
どうも巣作りをしているようです。

この虫の名は「ハキリバチ」といいます。
このハキリバチはミツバチと違って単独で生活をします。

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ひさし等に瓶状の細長い穴をあけ、その中に切り取ってきた半円形状の葉を詰め込んで、卵を産むための巣を作っているのです。
その葉で作った筒状の巣の真ん中に花粉団子を運びこみ、そこに卵を産みつけるのです。
生まれてくる子どもが無事に成長するように食べ物を用意しているのです。
本当に深い愛情を感じます。

数日後、「写真がピンぼけなのでもう一回巣穴の写真をとってくれませんか」とフジの森の方にお願いしたのですが、もう飛んでこないというのです。

そこで再度のぞいてもらいましたら、入り口の穴が木の脂のようなものでしっかりと塞がれている写真が送られてきました。
半月もしないうちに巣作りを終えるそうですから、巣作りも産卵も終わってしまったのかもしれませんね。
この愛情に満ち、葉っぱでくるまれた暖かい巣穴で寒い冬を乗り越え、すくすくと育っていくんですね。

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資料によりますと、ハキリバチはハチでありながら攻撃性はないようです。
でもこちらから攻撃すれば防御のために刺されることもあり、かなり痛いらしいです。
もしみなさんが見つけたら、そーっと遠くから見守ってあげてくださいね。

2014年9月10日 10:47 | | コメントを読む (4) | コメントを書く


コメント

ふしぎな森のふしぎ先生、 こんにちは!!  今回は、ハキリバチの子育てのお話しですね。固い木を、ほんのわずかですが、子供を、育むために、一生懸命に穴を、掘りそのわずかな穴に葉っぱを敷き詰めて、葉っぱの上に、花粉団子の食事を、用意して卵を産み、産み終われば、穴を塞ぎ、大事に育てる習性に、思わず、人間の世界でも、見習って欲しいと願ってしまいました。

Posted by: なりこ | 2014年9月17日 14:08


ふしぎな森のふしぎ先生、質問、質問、です。ハキリバチは単独行動だそうですが、一連の行動は つがいで行うのですか?それともメス蜂だけですか?自然観察は本当に楽しいですね。

Posted by: まっつん | 2014年9月18日 22:30


私の観察している範囲では単独行動でした。

Posted by: 匿名 | 2014年9月20日 23:08


そうですか、単独行動でしたか。ありがとうございます。

Posted by: まっつん | 2014年9月21日 20:50


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