リスとネズミからの贈り物

皆さんいかがお過ごしですか。
桧原村では、紅葉が見頃です。

先日ですが、桧原村の山を案内して下さる渋谷さんという素敵なガイドさんがエコツアーをやっていると聞き、フジの森の事務局長とそのお友達の小学3年生のリコちゃんと一緒に参加してきました。
その中で面白かったことを2、3紹介したいと思います。

片道2時間の上り道のコースを歩いていたときのことです。
ガイドさんが「これって何だと思いますか」と、道に散らばっていた木の実をひろって見せてくれたのです。
それは、かじられて半分に割れたクルミの実でした。
「割れている角が少し欠けているでしょう。この割れ目に歯を入れて割り、中身を食べたんですよ。これは、この辺にいるニホンリスの仕業ですね」
「えー! この近くにリスがいるんだ。すごーい」とリコちゃんはあたりをキョロキョロ見回します。
「じつは、よく探すと同じように落ちているクルミの実でも、割れずに真ん中に穴があいているものがあります。それはリスではなくてネズミが歯でかじって穴をあけて食べた後なんですよ」と話してくださいます。
リコちゃんは穴の開いたクルミを一生懸命探しましたが、それは見つかりませんでした。

またしばらく歩いていくと、今度はなんと、赤い細長い実をつけた木が目に留まりました。
「リコちゃん、これはなんという名前の木だと思う?」とガイドさんが聞きます。
リコちゃんがしばしじーっと考えていたので、「この赤い実を手に取ってよく見てごらん。ちょっと変わった形をしていて、その形からこの木の名前がついているんだよ」と言われました。

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私も言われて、あーそうだったのかと納得したのですが「赤い木の実の形が、リコちゃんの手の握りこぶしに似ているでしょう」
「この手の握りこぶしに似ていることから、コブシと言うんだよ」と解説。
リコちゃんもコブシの実をしっかり握って、こっくりうなずいて理解したようです。

落ちている木の実から、自分たちがその場にくる前にどんな出来事が展開されていたのか、説明してもらうことで想像の世界が広がります。
また植物の名前に一つ一つ意味があることを解説して、いろんな興味を持たせ、小さい子どもから大人まで導いていくガイドさんの力量は素晴らしいものでした。(※話しているときの笑顔も素敵でしたよ)

ところで、穴のあいたクルミですが、私はかなり前にそれを使ったおもちゃを売っているのを見たことがありました。
北京の万里の頂上入り口で、田舎からやってきたと思われる老人が売っていたのです。
遊び方がわからないまま、2個手に入れたのですが、そのとき私と一緒に参加していた台湾のご高齢の方が「真板さん、これ何かわかる? これは紐を引っ張ると上のプロペラがくるくると回るおもちゃ。日本にも似たおもちゃがありますね。子どもの頃、自分で作って遊びました。今見られるとは本当に懐かしい。プロペラの下の丸い金属は、ブリキカンの蓋を切ったものね。プロペラは竹を削って作ってた」と話し、自分で回してみてくださいました。
このおもちゃは私の郷土玩具コレクションの宝物になって飾られています。

いつか、穴のあいたクルミを見つけてガイドさんやリコちゃんに作り方を教えようかと思っています。
じつは更なる話しがあるのですが、このおもちゃは南太平洋のフィジーでも、クルミではなくて、世界で一番大きいと言われるマメ科の植物「モダマ」の実を使って作られていたのです。
現地で子どもが作って遊んでいたのでもらってきました。
写真をご覧ください。これも私の宝物です。

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2014年11月19日 09:20 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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