ガラス窓を叩く早朝の訪問者は誰?

皆さんお元気ですか。
2014年は今日で終わり、明日からは新しい一年が始まりますね。

私は学生を連れて12月23日から数日間、桧原村フジの森へ「森作り体験の研修」に行ってきました。
都心より5℃以上も気温が低く、毎朝の温度は氷点下です。
こんな寒い中で、生き物達はどんな風に頑張って寒さをしのいでいるのでしょうか。
今日は、寒さに負けずに飛び回っている小鳥達のお話です。

研修2日目、毎年2月頃になると美しく凍った氷瀑の風景を作り出すという佛沢(ほっさわ)の滝を見にトレッキングしてきました。
その途中に、大正時代の郵便局を移設した小さなお店屋さんがありました。
そのお店の前に置かれた小さなお皿にはヒマワリの種が入っています。
マスターが学生達に、「ちょっと見ててごらん。かわいいお友達がやってくるよ」と教えてくれます。
「何がくるんだろう?」と待って観察していましたら、鮮やかな水色の羽で頭は白と黒の模様をした小鳥が数羽、機敏に枝から枝へと飛び回りながら近くの梢までよってきます。

「手の平に種を持って待っててご覧」と言われて、学生達は種を手のひらに載せてじーっと我慢しています。
すると驚いたことに、目にも留まらぬ早業で手の上の種を取っていきます。
その動作の早いこと。瞬間をカメラで撮ろうとするのですがあまりの早さで、撮ったときはもう手の上にはいない写真ばかりが撮れます。

人なつこく、素早いこの小鳥は『やまがら』です。

183Yamagara.jpg

そういえば、この小鳥とは初対面ではありません。
郷土玩具を飾っている桧原村の工房「ねんねん房」に泊まっていた時のことです。
その日はとても寒い朝で、周りの畑一面を霜が覆っています。
布団の中でうつらうつらとしていた時、誰かがガラス窓を叩きました。
初めは「起きて! 起きて!」と言っているように聞こえました。
「誰?」しかもベランダ側の窓から来るなんて! とびっくりしてガラス窓を開けてみましたが誰もいません。
またしばらくすると、今度はもっと激しく「トトン! トトン! コンコンコン!」と叩きます。
そこで別の窓からそーっと覗いてみましたら、そこにはびっくりの光景がありました。

この『やまがら』が、ガラスに向かってホバリングしながら一生懸命叩いているのです。
数分は続いたと思います。

後で聞いて分かったのですが、この行動は、ガラスに映っている自分の姿を、縄張りを荒らす仲間と勘違いして攻撃しているとのことでした。
餌の少ないこの時期は、僅かな餌を他の小鳥達に持っていかれないように必死なんですね。
私たちは、冬は「寒い! 寒い!」と厚着をして縮こまり、あまり動くことを積極的にしなくなりますが、小鳥達は逆に今まで以上に動き回って、体に栄養を蓄えるための餌の確保に必死になるんですね。

以前、かなり寒くなっていた夕暮れ時、ヌルデの小枝にぶら下がっていた木の実を、真っ暗になるまでつばんでいた一匹の『アオゲラ』がいました。
冬を乗り切るために鳥達は「寒い寒い」なんて言ってられないんですね。
皆さんも木の実を食べている小鳥達に負けないように、外に出ていっぱい動き回ってくださいね。
では、良いお年をお迎えください。

2014年12月31日 09:19 | | コメントを読む (2) | コメントを書く


コメント

やまがらの分布はどこからどこまででしょうか。以前屋久島で小さなヤマガラを見たことがありますが色合いが全然違いました...。記憶違いかな。。。そうですね小鳥たちの頑張りを知ったら冬が嫌いなんて言っていられませんね。ふしぎ先生今年は胸が痛いのです。毎年たわわに実る蜜柑を数十年梅の枝に刺していたのですが今年は全然実がなっていないのです。色々な鳥がたくさんがやってくるのですが餌がないのです。身勝手が心苦しいです。

Posted by: まっつん | 2015年1月 6日 19:57


こんにちは、不思議な森のふしぎ先生。先日のコメント。ヤマガラじゃなくて‟やぶさめ”でしたー。とっても小さくってひそやかで。。。。身じろぎもせずに息をひそめて見つめていました。ヤマガラ観てみたいです。 白と黒の小さな鳥は4羽くらいで毎日同じ時刻にやってきます。

Posted by: まっつん | 2015年1月 9日 11:37


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