噛みつきネコの「弁慶」君、頑張れ!

皆さんこんにちは。いかがお過ごしですか。
立春が過ぎ暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いています。
でも草木の芽や葉を良く観察しますと、少しふくらみのようなものが見え、時折の暖かい日差しの元でかすかな春の気配を感じます。
今日はこのちょっとした暖かい日に、道端でいつも出会う一匹の飼い猫のお話です。

私は毎日JR嵯峨嵐山駅から15分かけて大学まで通います。
その道すがら、いろんな人や動物、植物と出会い、皆さんにご紹介してきました。
この道はとても愛着があります。
ここ3、4年ですが晴れた暖かな朝、いつも私と出会う一匹のネコがいました。
その名を「弁慶」と言います。

車通りに面した玄関の前に座って、私や学生の通るのをいつも眺めているのです。
結構鼻っ柱が強いと言うか威張っていると言うのか、人には、特に男性には寄って行きません。
たまに女子学生に「弁慶!」と呼ばれると、すすり寄って行くことがあるのですが、すぐに離れてしまいます。
そのうちこの弁慶のある態度の悪さから誰もが相手をしなくなってきました。
それは名前を呼んですすり寄って来たとき、不用意に触ると突然手加減なしに血が出るほどに噛み付くのです。
飼い主の家の方にも噛み付くそうで「ほんまにこの馬鹿ネコは手に負えませんわ。先生、これ見てくれなはれ。この傷、昨日噛まれた傷ですねん。噛み付かないのはこのネコの育て親の息子だけ! ほんまに悪です」と家の人も嘆きます。

確かに見ていますと、息子さんがお仕事から戻ってくると一目散に走って行きます。
私の時は、こちらから近づいていって、名前を呼ぶと私の足にすり寄せにやってくるのですが、頭をなでているうちに突然「ガブ!」と。怖いんです。

私はなんとか息子さんのように友達になりたいと思い、いろんな工夫を試みました。
ネコが好きと言われるマタタビの枝をあげたり、何日も弁慶の名前を大きな声で呼んだりと頑張ってみました。

数ヶ月後の暖かなある日のことです。 
玄関に退屈そうにちょこんと座っている姿が遠くから見えましたので、「弁慶! 弁慶!」と大きな声で呼んでみました。
なんと今日は、弁慶の方から私の方に走って寄ってくるのです。感激です。
怖さも忘れて頭をしっかりとなでてあげましたら、気持ち良さそうに体をしっかりすり寄せてきて甘えてくるではありませんか。

186Cat.jpg

でも何か弁慶に元気がないのです。寂しそうなんです。
そのせいでしょうか。甘え方がいつもと違う気がしました。
そのとき家の方が出てきて「先生、息子が先日から入院しましたんねん。いつ退院するか未定。弁慶が待っとるのに。知ってか知らずか、急に元気がなくなってしもうて。毎日こうして朝から帰ってくるのを玄関で待ってますねん」

今は、息子さんの代わりに弁慶の面倒を見ているそうですが、弁慶の玄関立ちの日課は変わらないそうです。
早く弁慶がショックから立ち直って元気に近所を走り回るようになってほしいと願っています。
「息子さんが帰ってくるまで弁慶、元気で頑張って!」と応援したくなりました。

いま飼い主とペットの別離が問題となっているそうです。
ペットも私たちも長生きできるような長寿社会になってきましたが、反面、私たちが病気になったり動けなくなったりして一緒に居られなくなる事態があちこちで起こっていています。
主人と突然一緒にいられなくなる動物達も、弁慶の様にショックに違いありません。
私たちも、いろんな場所で、いつまでも動物と一緒に生活したり遊んだりできることが可能な社会を作っていかなくてはと痛切に感じます。
皆さんはどう思われますか?

2015年2月11日 08:39 | | コメントを読む (3) | コメントを書く


コメント

弁慶君と飼い主様、その後どうされたかな~あ。不思議な森のふしぎ先生こんにちは。心がまいっちまった。。孫の高校入試合格と足かけ18年のペットとの別れが同時にきて喜びが落ち着くとたとえようのない寂しさが残ってしまいました。18年前帰国するカナダ人から託された‟フアロー”。こじゃれた名前だったけれど‟タロ”と命名しました。翌日脱走して内外猫としてここいらへんを牛耳って別宅を2件ほど持ち可愛がられていました。つけられた名前は ”ももちゃん”‟とら” よくかみつくので‟がぶたろう”等。。。15歳で室内トイレを覚え、‟ただいま~”と‟ごはーん”だけを話すようになって。。。茶トラ♂猫18歳タロ。がぶたろう。逢いたくてたまりません。

Posted by: まっつん | 2015年2月20日 12:16


不思議な森のふしぎ先生。奇妙な事が続いています。2月ⅰ6日茶トラ猫タロを出張荼毘にしてから毎日コンコンと窓を叩く音がするのです。根気よく煩いくらいにコンコン、トントンとずーっと。寂しくて心が沈んでいたのですが気になって今朝 音のする方をそっと覗いたら、鳥が金柑の実をトタン板に打ち付けて砕いて食べていたのです。ずんぐりとした鳥で上手に飛べないようなのです。良くみたらヒヨドリです。尾と羽根が明らかに切り取られているようなのです。金柑の実を細かく切って庭石の上に乗せてみたら梅の枝から降りてきてついばんでいます。このヒヨドリが気になって気になって。。悲しみが消えています。どうしたんだろ、どこからきたのだろう。驚かさないようにそっと窓の外を眺めています。梅の枝に真ん丸の姿で佇んでいます。

Posted by: 匿名 | 2015年2月25日 13:54


不思議な森の不思議先生。尾羽と羽根を切られた真ん丸のヒヨドリが3月上旬突然いなくなりました。1羽の元気なヒヨドリが追いやったようで睨みをきかせています。気にかかる真ん丸ヒヨドリのことでタロのいなくなった寂しさが半分だと自分に暗示をかけています。

Posted by: まっつん | 2015年3月22日 08:22


コメントを投稿する

ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。 また、投稿されたコメントはフジテレビKIDSが企画・制作する映像物や出版物、ウェブサイト、広告宣伝などで利用させていただく場合がありますのであらかじめご了承 ください。