花と葉のすれ違い人生!

みなさん、お久しぶりです。
所用のため何回かお休みしてしまいました。すいません。

先日、桧原村のフジの森から蕗味噌が送られてきました。
もう日当りの良い斜面では、山菜の定番「フキノトウ」がしっかりと出て春の気配でいっぱいだそうです。
ところで「フキ」と「フキノトウ」とはどう違うのでしょうか。

春一番、私たちはフキノトウをフキ味噌や天ぷら等にして食べ、フキノトウが消えてしまった春の終わりには、今度はフキの葉柄を摘んで煮物やおひたしにして食べます。
このフキの葉柄はほろ苦さと固めの歯ごたえがあり、食感が何とも言えません。
本州のフキの葉は大きさがせいぜい30cm位ですが、秋田や北海道では「アキタブキ」といって、葉の直径は1メートル、高さは2メートルにもなり、葉の下で雨宿りができるほど大きなものがあります。
以前アニメ映画の一場面で雨が降る中、子どもが傘代わりにさして歩いているシーンを見たことがあります。

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フキは葉が出るより先に、蕾を持った花茎が地面の土を押し上げて、チョコッと顔を出します。
これを摘んで食べるのですが、私たちはこれをフキノトウと呼んでいます。
じつはこれは花茎に付く葉が、花の芽を覆い隠すよう何枚か固まっている蕾の様なものです。
何故フキに「トウ」と言う言葉が付くのかと言えば、暖かくなるにつれて花茎がぐんぐん伸び、まさに「塔」のように高くなることからこの名が付いたのです。
やがてタンポポの様な花が塔のてっぺんに咲きます。

でも春の終わり頃、綿毛をつけた種子を飛ばすと使命を終えた花茎は枯れ、今度は葉っぱであるフキの葉が大きく伸びてくるのです。

このフキと言う名前ですが、一説では「冬に黄色の花を咲かせるところから、冬黄(ふゆき)がつまってふきになった」と言われています。
別の説では「また古くは"ふふき"とよび、布々岐とも書きました。フキには、茎に息を吹き込める穴があり、折ると糸が出てきます。その様子を表して名づけたとも言われている」とありました。
平安時代、野菜等は一般的に山菜を指していたようで、今のような改良された野菜はありませんでした。
なのでこの様なすぐに増えて管理しやすい山菜を人家に持ち寄って栽培していたらしく、このフキも平安時代にはすでに栽培され、食されていったようです。

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先に花を咲かせて、後から葉っぱがついてくる!
このような葉と花がお互いに出会うことはなく、いつもすれ違いの生き方は何か寂しい気もします。
何故葉が先に伸び、後に花茎を伸ばすのでしょうか。
これと似た生き方をする植物では、以前お話ししたヒガンバナもそうです。不思議ですね。
この不思議さの理由についてはいつか調べてお話ししようと思っています。ご期待下さい。

2015年3月25日 09:31 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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