可愛い! だけではだめです。最後まで私とつきあってください!

皆さん、東京では毎日曇り空か雨の毎日です。気持ちがうっとおしくなります。
一方札幌では気温20度ちょっと快晴で気持ちのよい日が続いています。皆さんの所ではいかがですか。
先日の日曜日に北大のキャンパスを歩いていましたら、芝生のところでボランティア団体がイベントをしていました。そこには親子連れや学生が大勢集まり、ケージに放たれた可愛い子猫や子犬とのふれあいが行われていました。
その実施団体の名前をみるとNPO法人「猫と人を繋ぐツキネコ北海道」と掲示されていました。そして「不幸な猫を一匹でも減らしたい、増やさない、そんな思いで、猫と人を繋ぐ活動をしています」とメッセージが書かれていました。

194kawaiidakedeha.jpgパンフレットの「おもな事業」と書かれた一文に心に突き刺さる思いを感じるものがありました。それは「地域の住民と地域猫が強制できるための活動(去勢手術を行った後、地域猫としてその場に返し、野良猫を増やさない)」という箇所でした。

私は以前、人間の都合で生き物を利用し、用がなくなるかつきあえなくなったら人間の都合で捕獲したり殺生せざるを得なかったプロジェクト「草魚バスターズ」を責任者として実施した苦い経験を思い出したからです。
その苦い経験というのは、京都大覚寺大沢池で船を浮かべてお月見をする「観月祭」の行事が、水草が繁茂しすぎできなくなり、その対策として池に千匹もの草魚を放流し水草を食べさせたのです。
しかし今度は水質悪化、悪臭な発生など環境悪化が起こり、今度はその草魚捕獲大作戦を実施したことがあります。
そのとき、多くの方から「人間の都合で放流し、用がなくなった、都合が悪くなった、自分の都合通りに行かなくなったからといって殺すのか?」とおしかりを受けたことを思い出したのです。

人間の都合、例えば可愛い、寂しいからとか、何か私たちの生活のお手伝いをして欲しいと言った気持ちや都合で持ち込まれた生き物に対して忘れては行けないことがあります。
それは、「動物達も私たち人間と同じ自分の意志を持った生き物だ」ということです。
これらの生き物は用が済んだら面倒を見切れず「用済みの生物」として放り出されるということが多々あります。
また、「こんなことに役立ってくれるはずだ!」として持ってきてもそれは人間の勝手な思い込みで、私たちの生活に被害を及ぼす思いもかけない生き物に変身して、害獣として、嫌われ者になってしまうこともあります。
また見捨てられた生き物達は必死に生き抜こうと私たちの望まない行動をすることもあります。

しかし、捨てられたり、嫌われ者となった生き物たちは、自分の意志を持って必死に生きて、子孫を残して、その地域で生き抜いて行こうとするのです。
そこに、私たちと激しい軋轢を生じて様々な問題を引き起こしてしまうのです。そしてそんな動物達に私たちは自分たちの生活や社会を守るためと銘打って捕獲捕殺を実施しているのです。
こんなことを放置しておくことは、社会という集団なしでは生きられない社会生成物である私たちがその社会を維持していく上でどうしても守らなければならない「ともに生きる命の大切さ」という私たち人間社会の精神的な崩壊につながると言えます。

去勢がかわいそうだという方がいます。でも、その結果生まれてくる数多くの子ども達は人間と更なる軋轢を生み短命という更なる悲劇を私たちが作っていってしまうことにつながっていると言えます。

忘れてならないことは「一度関わりを持ったならば、最後までその生き物達との共生の道を考えることを模索し続けることが必要であり義務」だと言うことです。
このNPO法人「猫と人を繋ぐツキネコ北海道」は「ボランティアさんたちもみんな、きっかけは猫が好きだからで集まりました。私たちと一緒に不幸な猫をこれ以上増やさないよう、地域の問題に目を向けてみませんか?」と語っています。
わたしは人間も動物も、末永く一緒に生きる命を作り上げる自覚ある社会を作っていくことが今こそ求められているんだと思っています。
是非身近な問題として皆さんもペットを飼うということの意味を猫の立場に立って考えてみてくださいませんか。

このNPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道はツキネコカフェというおシャベルのできるカフェ(HPはhttp://tsukineko.net/)をやっているそうです。機会があれば一度訪ねてみてください。

そして、草魚バスターズについては「草魚バスターズ(飛鳥新社 2013)」に詳しく載っていますので、お時間があれば読んでみてください。

2015年7月 8日 20:00 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

不思議な森のふしぎ先生こんばんは。ペットと過ごせる残りの時間を持っている人達が羨ましいです。噛みつき猫弁慶君のその後どうしたのかな~。色々な状況のもとで我が家にやって来たペット。18年を共にした♂猫タロを最後にもうペットを責任を持って飼えない人生の終末になりました。それを想えばちょっと寂しいです。

Posted by: まっつん | 2015年7月11日 22:04


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