サトイモって寒がりなんですよ!

皆さん、めっきり寒くなりましたね。いかがお過ごしでしょうか。
先日テレビで芋煮会開催イベントのニュースをやっていましたが、芋煮会と言えば定番食材はサトイモですね。
ここ桧原村(ひのはらむら)でもお正月料理用に向けてサトイモの収穫が始まっています。
実はサトイモの仲間のふるさとである熱帯地方や暖かい地域で生まれた作物のため、とっても寒さに弱いのです。
01_桧原村のサトイモ.jpg桧原でも、収穫したサトイモをしっかり毛布に包んで玄関に入れたり、新聞紙に包んで段ボール箱に入れて凍えないように備えます。
油断すると寒がりのサトイモは凍ってしまい、中が黒く腐ってしまうのです。
私も何度か収穫した芋をだめにして泣いたことがあります。

ところで熱帯地方にサトイモの仲間に「タロイモ」があります。
タロイモとは熱帯地域や南太平洋地域で主食として栽培されている大切な根菜です。02_フィージのタロイモ収穫風景.jpg
私は南太平洋の楽園と言われるフィジー諸島の「アンバサ」という小さな集落で収穫体験に参加したことがありました。
味はサトイモよりこくがある感じで、口の中で噛んでいるとはねっとりしてきます。
日差しの強い乾燥した斜面の畑に背丈くらいにのびた茎を引き抜くと茎の下に50cm大の芋が地中から出てきます。
バナナの葉でお魚やパンの木の実等と一緒に蒸し焼きにしたり、煮たりして食べます。
「もう一度、あの美味しいタロイモ料理を食べてみたい!」と思っていました。

先日ですがそのチャンスが巡ってきたのです。仕事で熱帯雨林気候に属する高温多湿熱帯地域で気温30度を超す常夏の楽園「パラオ」に調査で行った時のことです。
ある村で「私たちが自慢して観光客に見せたいものがあるのですが一緒に来てくれませんか」とお誘いを受けたのです。
行ったその場所には、なんと耕作放棄されたタロイモ畑が一面に広がっていたのです。03-05タロイモ畑.jpgここのタロイモはフィジーのタロイモとは少し違っていました。
畑はフィジーの様な乾燥した土の畑ではなく、浅い水を張って栽培しているサトイモ畑でした。実はこれに煮た芋を以前で沖縄県南大東島みたことがありました。06_南大東島ミズイモ収穫風景.jpgこの芋を「ミズイモ(水芋)」とか「ターウム」と呼ばれているものでした。
一年に何回か収穫され、サトイモに比べると何かと言えばフィジーのサトイモに食感や味が似ています。
でも、何で主食のタロイモ畑が耕作放棄されているのか?不思議に思ってたずねましたら、「最近、多くの人がお米を買って食べるようになり、このタロイモを栽培する人が少なくなって、以前いっぱいあったタロイモ栽培を止めてしまい、あちこちで耕作放棄地が増えているんです。

でも私たちの自慢のタロイモ畑を復活させて村を訪れる人に伝統料理を御馳走として出したいと考えています」と答えてくれたのです。07_パラオのタロイモランチパック.jpg
写真をご覧ください。調査が終わり昼食の時に出された御馳走のランチパックです。
おにぎりの後ろに隠れて少し顔を出している黒いものがあのタロイモです。
味はさっぱりしていて、でも日本のサトイモよりはるかに濃厚でねっとりとしていてもちもちして美味しかったですよ。

各地にこのタロイモの様なイモ型作物がいろいろあります。キャッサバ、サツマイモ、その他コンニャク、ヤムイモ、ジャガイモ等などです。
この様なデンプンを蓄積し肥大化した根を食用とするイモ類は今わかっているだけで1000種類近い植物が存在することがわかっているそうです。
でも、この地球上で最も古くから始まったと言われているイモ類が、いつ頃から熱帯地域を原産地として、どのように世界に広がっていたのかは、はっきりわかっていないそうです。
わからない分、この芋類はどこから来て私の口にはいったのかと考えるとロマンを感じますね。

2015年11月11日 14:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


コメントを投稿する

ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。 また、投稿されたコメントはフジテレビKIDSが企画・制作する映像物や出版物、ウェブサイト、広告宣伝などで利用させていただく場合がありますのであらかじめご了承 ください。