ジャングル大帝レオ!が育った環境とは。

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 皆さん、今年は暖冬と言われていますが、やっぱり札幌は寒いです。私は12月上旬アフリカのジンバブエに調査で行ってきました。十分な土地が広がるジンバブエは、国土は日本とほぼ同じながら人口は10分の1です。標高1500mの高原地帯で、今の季節は日本で言えば真夏の雨期にあたり、気温は35°、暑かったです。でも雨期とは言うものの、雨は、さほど激しく降りません。低木林とイネ科の草の茂る草原が交互に広大な高原を覆い尽くしています。このような熱帯地域の草原地帯をサバンナとよんでいます。分かりやすく言えば「ジャングル大帝レオ」の舞台となった場所です。
今日はこのアフリカサバンナに生きる植物のお話です。


写真を見てください。写っているのは草を食べているシマウマ君たちです。ジンバブエのサバンナ地帯はライオン、キリン、サイ、シマウマなど、動物園で見られる人気者達の故郷なのです。雨期は草も茂り一番幸せな子育てのしやすい時期なのです。

 でも、この地域の日本で言う夏と秋は、現地では「乾期」と言われる時期で、ほとんど雨が降りません。シマウマやキリンなど草を食べて生きている動物達も肉食の動物達も餌が少なくなり、また飲み水も少なく、生きることが大変な時期なのです。乾期が酷い時に植えて死んでしまう動物達もいます。

 これは動物に限ったことではありません。植物だって一緒です。この乾期をいかに乗り切れるか否かで子孫を残して生き続けることができるかどうかが決まってしまいます。ですから、植物達もこの乾期にそなえて自分の体に水をいっぱいためて乾期の乾燥から身を守ろうと様々な工夫をしている姿を見ることができます。ここではジンバブエで見たその典型例をご紹介しようと思います。

1512222.jpg ほんの数日前のことですが私の家の庭でアロエの花が咲きました。ご存知のようにアロエの葉はあつく、半分に裂いて見ると分かりますがいっぱい水分を含んでいるだけでなくゼラチン状のドロドロした液状になっていて、水分をしっかりと葉っぱの中に溜めておくことができるようになっています。

実は、現在までに世界で300種以上が知られていますが、アロエは原産地がジンバブエをはじめとするアフリカ南部です。すごいのはバイネーシーと呼ばれるアロエの種類は高さ18mにもなるそうです。
私の見たアロエの仲間は、写真のように地面から放射状に葉を突き出している50cmのものから、天に向かって垂直にまっすぐに15m以上も伸びて、頂上部に葉をつけているものなど様々でした。

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もう一つ、面白い植物を見つけました。乾燥に耐えるように葉は刺のようにな形に変えてしまっています。また茎が太くその中に水分をいっぱい蓄えられるように太く丸くなっています。そして太陽の光をいっぱい浴びることが出来るように天に向かって緑色をした茎を放射状に広げています。ちょっと見ると「サボテンかな?」と思われるのですが、これは「ユーホルビア」と言う植物の仲間です。

この仲間の多くの種の原産地が、アフリカ大陸のジンバブエのようなサバンナ地域でサボテンより寒さに弱いのですよ。でも雨期と乾期のはっきりしている気候帯に生息してきた植物だけあって、サボテンより思った以上にはるかに成長が早く大木になっていくようです。

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 今度の調査で日本では滅多にお目にかかれない植物達を見て、「自然に逆らわず、巧みに自分の姿形や仕組みを変えていく知恵と工夫はすごいなー!」と改めて再確認しました。

アフリカは日頃暗いニュースしか入ってこなかったのでイメージが悪かったのですが、行ってみて本当にイメージが変わりました。集落の人々は明るくフレンドリー。食べ物は美味しくて、草原をジャングル大帝レオが今にも飛び出してきそうな感じがしましたよ。

一度皆さんも訪ねてみてくださいね。きっと何かを発見すると思います。


2015年12月22日 12:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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