動物達への「お裾分け」

 皆さん、こんにちは。暖かくなったり寒くなったりと気温の差が激しいですね。先日札幌では、マイナス10度にまで下がり震え上がりましたが檜原村フジの森から「桧原村でも大雪が降りマイナス10度になっています。冷蔵庫の中に入っている様です。重い雪で檜原のスギの木が、ぼきぼき折れて被害が大変!見に来てください。」と連絡がありました。行ってみたらビックリです。

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 斜面に元気よく植わっていた杉の木が上から地面まで鉈(なた)を入れて裂いた様になっているではないですか。その近くの木は途中からポッキリ折れ、家の軒先に覆い被さっています。聞いたところでは夜になると木の枝に積もった雪が凍っていっそう重くなり、その重みでボッキ、ボッキ、メッキ、と木が折れる音が聞こえてくるそうです。

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 毎年ではありませんが、檜原のような林業地域ではこのようなドカ雪は山を育てている林業家の人たちを悲しませます。林業はスギやヒノキの苗を植え、孫の世代のために70年から100年もかけて立派な木を育てていく産業なのです。次の次の世代の未来に託した、ロマンに満ちた産業だということを知っていましたか。このように大切に育てている木を自然災害からの被害を最小限にするために、毎日毎日丁寧に手入れをしているのです。

 真っすぐで節目の無いきれいな木となる様に、夏は草の勢いに苗木が負けない様にと下草刈り、秋から冬にかけては木に登って枯れた枝を切り落としたり、多くなりすぎた枝と葉を切ったりします。また丈夫な木を残すために弱っていたり成長の悪い木を切り落とし、段々と元気で立派になっていく木を残す作業をします。このようにして、家などの建材に使う大きくてすばらしい木が出来て行くのです。このような木を間引いていく作業を間伐と言います。間伐した木は檜原では薪にしたり一部炭にしたりします。今回の折れてしまった木も薪にして利用するそうです。

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 桧原村フジの森では「君の家はこんな林業という未来に託した人たちの日々の努力で出来上がっているのですよ。」ということを知ってもらおうと、「間伐のプログラム」を実施しています。子ども達がフジの森の指導員の元で木を切り倒したり、倒した木の枝を払い一本の奇麗な材木にしたり、最後にはその木を短く切って薪にする体験作業をしています。

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 「スギやヒノキの植わっている人工林は生き物が棲んでいない。自然破壊だ!自然を壊している」と言う人が大勢いますが、それは大間違いです。ちゃんと手入れをしているスギやヒノキの山では太陽が差し込み、スミレやイチリンソウが咲きノイチゴの実がなり、とても素敵な風景を演出しています。フジの森の人工林にはクマさんも訪ねてくればリスさんも飛び回っています。手入れをして大きく育ったスギの木の上の方にはムササビ君が巣穴を作って子育てさえしています。穴をあけられると木を育てている人にとっては悲しいことなのですが、「山に木を植えさせてもらった代わりの動物達への『お裾分け』だ」と言って笑っています。

 是非皆さんも、桧原村フジの森にきて山育て作業に参加してみませんか。じっと陰から作業を見守るムササビ君やリス君に会えるかも知れませんよ。

2016年1月27日 15:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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