足の数は生きる知恵?

 もうすぐ初夏に突入か?と言った気配を感じますが、皆さんの周りではいかがですか。

実はこの時期をすぎると本当に好まざるお客さんが家の中にやってきます。

窓や排水溝からカサカサカサと這い上って家の中に侵入してくるあの多足生物、

そうですムカデです。このムカデを捕まえて食用油の入った瓶に浸け、

スズメバチやムカデ等の毒虫に刺されたときに塗ると、腫れ痛みが一晩で治るって

知ってましたか?

まさに「毒には毒を以って制す」とはこの事ですね。

今日はムカデ(百足)と書く動物の足の数のお話です。

では、質問です。生き物の足の数を当ててください。

  1. ムカデの足の数
  2. クモの足の数
  3. カブトムシなど昆虫の足の数
  4. ケガニ、タラバガニ、の足の数
  5. ヤドカリ類の足の数
  6. エビ類の足の数
  7. 貝類、イカ、タコは何本かご存知でしょうか。
  8. キリン、フラミンゴの足の数は。
  9. 最後にヘビは足が何本ありますか?

答えは以下です。


1.ムカデ ・・・ 14対28から177対354本

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2.クモ ・・・ 8本

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3.カブトムシ ・・・ 6本

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4.ケガニ・・・ 歩行用の脚は4対8本でハサミを含めて5対10本あります。

 タラバガニ ・・・ 分類上、カニの仲間ではなくヤドカリの仲間なので、歩行用の脚は3対6本で、ハサミを含めて4対8本です。

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5.ヤドカリ ・・・ 歩行用の脚は3対6本です。

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6.エビ類 ・・・ 合計で20本(ハサミも入れて)。
内訳は、歩いたりエサをとったりする胸にある胸脚(きょうきゃく)が10本、泳ぐためのおなかの辺りにある腹肢(ふくし)が10本。

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7.貝類 ・・・ 筋肉でできた2本足

 イカ ・・・ 8本に獲物を捕るために使う2本の腕(足)を持っているため足が10本あるように見える

 タコ ・・・ 8本

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8.キリン ・・・ 4足

 フラミンゴ ・・・ 2本

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9.ヘビ ・・・ 0本

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いくつわかりましたか。意外と難しいですね。

●足の数を減らしていった生き物達!

もともと陸上の小さな生き物は、ムカデのような体に節が左右に二対4本づつあってそれがつながって動けるように出来上がっている多節動物から進化した生き物だと言われています。

進化の過程でより速く、より小刻みに動く事ができるように足の数を減らしてきた言われています。

●昆虫の足はなぜ6本?

ところでムカデのような生き物からその頂点を極めたと言われる昆虫について「昆虫の足の数はなぜ6本で進化がとまったのか?」と疑問を持った人がいます。

たしかに何故6本で止まったのでしょうか。この理由に付いて、次の説明をされている方がいました。

「カメラの三脚と4本足の机や椅子を比べて分かるように、足の長さが多少違っても、地面が凸凹していても、安定しているのは三脚、つまり足が3本のときなのです。ここで動物が歩くときのことを考えます。動物は一般に、歩くときは足の半分が宙に浮いた状態になります。動物が例外なく足の数が偶数なのもそのためです。以上から分かるように、歩くときに必ず3本の足が付いている状態は最も安定した状態なのです。ですから、昆虫の足はより安定した構造、6本足を選んだのです。」

 納得しますね。動くときの安定と素早さを確保するには6本が最適だったなんて。昆虫も苦労してここまで辿り着いたんですね。

●足の数を増やしていった生き物達?

 ところで、昆虫ように足の数を減らす方向へと進化した生き物とは真逆の、増やしていく進化をたどった生き物達がいます。

それはわたしたち哺乳類を始めとする足の数が4本を基本とする生き物達です。この生き物達は魚類から進化したと言われています。

つまり昆虫が安定した構造を目指して足の数を減らしたのに対して、この動物達は水中から陸に上がって生活を始めるとき、水中移動で持っていたヒレを陸上でも動きやすい足として進化させ、最小限で十分安定して動きやすい4本足に適応させたと考えられています。

先ほどフラミンゴが足は2本と書きましたが、実はあれは、元々の2本の前足が羽に進化して、後ろ足の2本がそのまま残っている姿なのです。

 さて貝類は1本ですと示しましたが、体の一部の筋肉を収縮させて地面を這う運動で移動しており、あえて言えば一本という事です。

 ところで意外かもしれませんがイカ・タコはこの貝の仲間なので、貝の持つ殻を体の中に入れてほとんど機能しないようしてしまったイカ、さらにまったく貝殻を捨て去ったのがタコであり、あえていえばイカから進化したのがタコと言う事になります。

●もう足もいらないと全部捨てた動物達!

さて最後ですが、ヘビ類ですが昔の化石には足のあるヘビの化石が発見されているそうです。

でも理由ははっきりしませんが、あの長い体から自由に動かして素早く移動しようとするとき、背骨をくねらせる方が推進力を得るという知恵を持ったヘビが生きて行く上で優位となり、長い時間の中で足のいらないヘビが進化を遂げたという事らしいです。

生き物の足の数に長い歴史の中で生きていく知恵が詰まっていたなんて、ロマンがありますね。

生き物の形には一つ一つ生存の理由と戦いの歴史の知恵が詰まっているんだという事を是非知ってください。

ムカデのように形が気持ち悪いと感じる生き物達にも、その形になっている理由があって生き抜いている事を知っていただければ幸いです。

2017年5月10日 14:45 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

足の数は 生きる知恵
興味深く読みました。
今夜は屋久島で釣ってきた 1.5Kのアオリイカを捌きました。中に透き通った固くて美しい羽のようなものがありました・。余りにも大きくて美しいので・洗ったり サイズを測って写真を撮ったりしました。イカから進化したものが 蛸である・。という先生のお話 そ~だったんだー。誰かと頷きたい気持ちでした。また楽しみに致しております。

Posted by: まっつん | 2017年5月12日 21:09


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